ライトゲームの切り札『レンジキープ釣法』入門 「動かない動き」とは?

ライトゲームの切り札『レンジキープ釣法』入門 「動かない動き」とは?

アジやメバル狙いの陸っぱりライトゲームにおいて、重要なのが一定のレンジを攻めること。今回は、操作が簡単な「レンジキープ釣法」を紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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レンジキープ釣法の3つのポイント

では、具体的に「レンジキープ」のやり方を、三段階に分けて順番に押さえていこう。まずは、明るい時間、ワームとラインの動きが目に見える条件で練習したい。

1.沈下速度を理解する

練習用のリグは、ジグヘッド0.4g程度を推奨。ふんわりとリグが目視できる距離に軽く投げて、ラインスラックをサッと取り、トップガイドから水面へと伝うラインをまっすぐにしたら、カウントを入れる。カウントは、頭の中で1、2、3と数える。5カウントも入れれば、相当沈むことが分かるはずだ。アジングでもっとも使用頻度が高いジグヘッドの重さは、水深にもよるが、大体0.4g~0.8g。これらの沈下速度をインプットしておこう。

ちなみにカウントの取り方は、1秒、2秒という数え方でなくてもOK。毎投、同じ早さでカウントできればいい。自分なりの感覚で1・2・3・4・5と頭の中で呟いて、レンジを刻む。

ライトゲームの切り札『レンジキープ釣法』入門 「動かない動き」とは?ジグヘッドの重さは3種類程度用意(提供:WEBライター・井上海生)

2.ロッドの操作方法

さて、レンジキープの本番だ。水中に見えているリグが、カウントダウンして入れた水深からそれ以上沈まないように、「ロッドを持った手」を操作する。ロッド、竿先を動かすのではない。「ロッドを持った手」を、ゆっくりゆっくりと上に差し上げるようにするのだ。

ライトゲームの切り札『レンジキープ釣法』入門 「動かない動き」とは?「ロッドを持った手」をゆっくり上へ差し上げる(提供:WEBライター・井上海生)

そうすると、投入したレンジからワームがほとんど動かず、ラインが緩やかに上に引っ張られる分、振り子のようにじりじりとほんの少しずつ手前に戻ってくるのが確認できるはず。これがレンジキープだ。リトリーブとはまったく違う「動かない動き」でワームをプランクトンに見せる。

3.フォールを織り交ぜる

アジは目の前でじーっとワームを見せるだけでも、それをプランクトンと思って飛びついてくるが、一旦リグが上にいって再び落ちてくる動きにも弱い。いわゆる「フォール」だ。

この習性を利用したリアクションバイトを出すために、3秒~5秒レンジキープしたあとで、ちょんちょんと竿先を数センチ動かしてフォールの誘いを入れる。食わなければアクションを入れた分のラインスラックを慎重に回収し、再び、同じ層をレンジキープする。以下、魚がヒットするまで、この繰り返しだ。

ちょんちょんのアクションは、「アクション」と意識するとつい竿先を動かしすぎる。こちらの気持ちとしては、「リグが水中のどこにあるか確かめる」という感じで(実際、ナイトアジングでは沈めすぎないためにこれが大事なのだ)、あくまで軽く。

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