7歳になる息子と犬上川へ小アユ釣りに出かけた。河川のコンディションは良好で、仕掛けを流すたびにヒットの入れ食いを堪能した模様をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・峯卓)
犬上川で小アユ釣り
自宅から20分ほどの所に滋賀でも1、2を争う小アユ釣り場、犬上川がある。「淳之介!明日はちょっと早起きして2人で小アユ釣りでも行ってみようか」、「いいよ!小アユ釣りはマスクするの?」、「いや、川ではしなくても大丈夫」。あぁ、なんて世の中だ。
ともあれ翌日、寝ぼけ眼の息子とともに夜明けの川辺に降り立つと、数日前に降った雨のおかげで水量水色申し分なし、琵琶湖から大挙して遡上していることだろう。
シラスとわずかなパン粉でエサを練り、市販の小アユサビキと小さなラセンをセットしたウキ釣り仕掛けを流れに打ち込み、ウキに仕掛けを引っ張らせてコマセと同調するように流す。
コンディション良好で本命ゲット
水量が多過ぎる、または少な過ぎるコンディションではウキやオモリのバランスをシビアに考えて速すぎず遅すぎずで流さないとなかなか食ってこないが、当日はそんなことを考える必要はなかった。偏光グラス越しにウキの近くで身をよじるアユが見えたらアワセを入れる。
ウキにアタリは出ないが、コレができればハリを吐く前に掛けられるので格段に数が伸びる。追い星もまだ薄い11~12cmの若アユを手に感慨にふけっていると、後ろで淳之介が早くやらせろと急かす。
紙粘土で遊ぶようにシラスを握り付け、慣れない仕草で仕掛けを振り込むと、水面下でアユがハリを食って吐きしているのが見えるが、黙って見守っていると、1匹がハリ掛かりしウキを消し込んだ。
「釣れた!パパ釣れた!」。優しい小アユはその後も毎回掛かってくれて、息子は飽きるまで数10匹を取り込んだ。
2時間でイケス真っ黒
飽きたタイミングで交代し、竹が川に倒れ込んだボサ近くを流す。まだナワバリを持たない群れアユでも良型は瀬かボサ周りに潜む。ポツポツとだが15cmオーバーも顔を出し、2時間足らずでイケスは真っ黒。
とりあえずアユは隣の釣り人に進呈し、後は広い河原で子供とフィールドワーク。
幻の竹の花発見
「パパ!アザミが生えてるよ」。そのうちに植物ジャンキーの息子がある違和感を覚え始める。「パパ?もしかしてアレってアレじゃない?」。
不勉強な父はスマホを取り出しウィキペディア先生に相談したところ間違いない、60年から120年に1度だけ咲き、咲いた竹林はそれで生涯を終えるという竹の花である。大興奮の息子は帰宅してからも、「ママ!今日は竹の花を見に行ってきたよ!」。おいおいアユは?まぁ、それでいいか(笑)
<週刊つりニュース中部版 APC・峯卓/TSURINEWS編>
犬上川