あなたのタックルボックス見せてください:アユ釣り名手のベストの中身

あなたのタックルボックス見せてください:アユ釣り名手のベストの中身

いよいよアユ釣りが解禁!そこで今回は、がまかつフィールドテスターを務める筆者のアユベストをこそっと紹介。さて、皆さんのベストと何が違うかな?

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・渡邉 敦)

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目次

アユベスト

アユ釣り解禁間近。新型コロナウイルスの影響もあり、皆さん家に閉じ込もって仕掛けを作ったり準備したりしていると思う。そこで今回は、少しでも皆さんの参考になればと思い、私のこだわりのアユベストの中身を紹介したい。

あなたのタックルボックス見せてください:アユ釣り名手のベストの中身こだわりのアユベスト(提供:週刊つりニュース中部版 APC・渡邉 敦)

1クイックケース、2イカリバリケース、3マグネットフックホルダー、4仕掛け巻き、5ピンオンリール、6根掛かり外し、7防水鍵入れに分けてそれぞれご紹介する。

1 クイックケース

ケースにはがまかつのVⅡ背鈎と目印ハナカンを入れている。中にマグネットシートを張り付け、背バリやハナカンの紛失を防いでいる。

瀬釣りでは、V型の背バリの方が安定してオトリが沈み、サオ先で無理に引っ張ったときにオトリが浮き上がりづらい。引っ張れば引っ張るほどオトリが潜る感じなので好んで使っている。

背バリは脱着式で、その日の状況でノーマルの仕掛けと背バリ仕掛けとを使い分けている。

ケース内に目印の付いたハナカンを入れている箇所があるが、元気の良いオトリに目印のハナカンを付けておくと、引き舟の中にいる元気のいいオトリが分かりやすく、取り出しやすくなる。

あなたのタックルボックス見せてください:アユ釣り名手のベストの中身マグネットシートで紛失防止(提供:週刊つりニュース中部版 APC・渡邉 敦)

2 イカリケース

イカリケースは2~3個必ず待って行く。一日釣りをすると、ハリは大体20本以上使うからだ。1時間に2ハリ程度。釣りをしていると、どうしても石に擦れてハリ先が痛んだり曲がったりする。時々ハリ先をチェックし、曲がっていたり刺さりが悪ければ即交換するので、必ずハリは多めに持って行く。

号数は釣行する河川や釣れるサイズに合わせてイカリケースのパターンを変える。例えば初期~中期だったら、6.5~8号をメインに組み立てて入れている(がまかつのセッカや競技SPのDFなど)。大河川ではアユの引きが強いので、身切れしてバレないように太軸をメインに組み立て、キープ力の高いハリを選んでいる(がまかつの要Rや大鮎要など)。

あなたのタックルボックス見せてください:アユ釣り名手のベストの中身イカリケースとマグネットフックホルダー(提供:週刊つりニュース中部版 APC・渡邉 敦)

3 マグネットフックホルダー(チラシケース)

チラシケースには、がまかつの要パワーチラシと貫を入れている。要パワーチラシは大河川、後半の大アユ釣りや群れアユ釣りに貫チラシを使う。

4 仕掛け巻き

釣り場で仕掛けが切れても、そこで結んだりはしない。天上イトからハナカン周りまでを新品に変える。なぜなら、現場で結び直すのは時間がかかるからだ。トーナメントなどは特に手返しが重要。すぐに交換できるように仕掛け巻きは多めにポケットに入れて行く。

河川や釣れるサイズによってだが、3~4タイプの号数を3~4ケースずつ。例えば初期の河川で小型が多ければ、0.03~0.06号の仕掛けを3ケースずつ持参する。渇水時の泳がせ釣りでは、低比重の仕掛けを多めにポケットに入れる。大河川では、アユの引きが強く、またオモリを使うため、太めの仕掛けを多めに用意する。仕掛けの組み合わせはさまざまで、河川状況に合わせて選択している。

5 ピンオンリール

ピンオンリールには、ハサミと自作のスポンジ素材で作ったオモリチェンジャー。オモリと背バリと目印ハナカンを、必要な分だけすぐに使えるようにオモリチェンジャーに付けている。

あなたのタックルボックス見せてください:アユ釣り名手のベストの中身ハサミとオモリチェンジャー(提供:週刊つりニュース中部版 APC・渡邉 敦)

オモリは私がメインに使う1号と1.5号。激流で流れが速すぎてオモリを追加したいときや、オモリを落としてなくしたり、根掛かりで紛失したりする場合に備えて、アユベルトのオモリポーチに1~5号までストックしている。

6  根掛かり外し

根掛かり外しは、オトリが引っ掛かったときに手で届かない場合に使っている。

7 防水の鍵入れ

大事な車の鍵をぬらしたくないし、尻手ロープ(ミニ)を付けられるため紛失防止にいい。

8 ハンディーケース

事前に情報を集めて釣行するが、遠征など初めて行く河川では、予想外のサイズが釣れたり、大雨などで大増水して河川変更を余儀なくされたり、仕掛けを落としてしまったりなどなど、何かトラブルがあった場合に備えて車に予備の仕掛けを常備している。

あなたのタックルボックス見せてください:アユ釣り名手のベストの中身車に常備したハンディーケース(提供:週刊つりニュース中部版 APC・渡邉 敦)

コロナ対策万全で楽しもう

これで私のアユベストの紹介は終了。皆さんも自分のオリジナルベストを作ってほしい。コロナはいつ終息するか分からないが、釣行の際はマスクや密を避けてくれぐれも気をつけてほしい。今年もいいアユ釣りシーズンでありますように。

<週刊つりニュース中部版 APC・渡邉 敦/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年5月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。