群馬県のアユ釣り河川のなかで、この数年もっとも注目度が高いのは神流川。南西部に位置し、奥多野の深い山々に囲まれた里川で、利根川水系烏川の二次支流。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース特別版 谷知典)
神流川の概況
関越道藤岡ICから1時間ほど。下仁田ICを利用して、上野村最上流から川の脇を下ってくるルートもある。
下久保ダム(神流湖)より上流を流れる神流町の南甘漁協が管理する地区と、上流の上野村漁協が管理する地区に分かれる。解禁日が異なるので要注意。どちらも水の透明度は高く、美味しいアユとして名高い。
上流の上野村地区は放流量が多く、毎年1600kg前後。複数種の種苗が放流され、シーズン後半まで楽しめる。
釣り場&釣り方紹介
ここでは、南甘漁協が管理するエリアを紹介。各ポイントの入川口に、下流側から1~35番まで看板があり、わかりやすいだけでなく、仲間と集合する際の目印になるので、とてもありがたい。このほか、トイレが各所にあり、オトリ店の数も多く、河川状況や釣果情報などネットでひん繁に更新されていて便利。
今年の放流量は4200kgと、河川規模から見ればズバ抜けている。分散放流なので、シーズン中、台風などの大水が出ても安心の体制を取っている。また、放流以外に神流湖からの天然遡上がある、北関東ではめずらしい河川。昨年も最下流域で湖産アユがよく釣れ、いい思いをさせてもらった。
今年の解禁は6月6日となっているが、急きょ変更、延期になる場合もあるので、漁協ホームページや天野刃物工房の「今日の神流川」などで再確認を。
川幅はそれほど広くないので、8~8.5mの早瀬クラスの竿が好適。また古くより伝わる少し大きめの「南甘バリ」という2本ヤナギが、驚くほど効果を発揮する場合がある。オトリと一緒に購入してみるのもいい。
川全体が変化に富んでいて、瀬釣り、泳がせ釣りどちらも可能。アベレージは極端に大きくないので、繊細な細イトや小バリでも十分に楽しめると思う。
<週刊つりニュース特別版 谷知典/TSURINEWS編>