自粛疲れに効くサカナ3選 高品質魚介が出回っている今だからこそ魚食を

自粛疲れに効くサカナ3選 高品質魚介が出回っている今だからこそ魚食を

先が見えない自粛生活に、メンタルの不調を訴える人が増えているといいます。トラブルの解消に、サカナの力を役立てることはできないでしょうか。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

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その他 サカナ研究所

自粛生活で起こるトラブル

緊急事態宣言以降、思うように外出することができない日々が続いています。アメリカのとある調査によれば、今回の新型コロナウィルスにまつわる外出自粛や環境変化によって、成人の45%が精神的な影響を受けたと回答し、19%はストレスなどの面で多大な影響を受けたと回答しているそうです。(櫻本 真理『コロナうつにならないために、リーダーが最低限知っておきたいメンタルヘルスの基礎知識』2020.4.24)

自粛疲れに効くサカナ3選 高品質魚介が出回っている今だからこそ魚食を今後、より深刻な問題になる可能性が高い(提供:PhoteAC)

日本でも「外出禁止疲れ」「自粛疲れ」が問題になっており、「コロナストレス」やそれによる「コロナうつ」でメンタルの不調を訴える例が増えているそうです。

また、外出できないことにより起こる運動不足も深刻。「通勤や買物が、実はいい運動になっていたのだと気づいた」という声もネット上でよく見かけます。筋力の低下は日常生活にも困難をもたらす事があり、心の不調にもつながっていくファクターです。

「コロナうつ」には「n-3系脂肪酸」

感染拡大防止のためには外出を控えることが必要。それでも、体調を崩してしまっては自粛し続けることは難しくなります。

普段の生活の中、外出することなくできる対策として「食生活の見直し」はさほど難しくないもの。前述のコロナに関連する体のトラブルも、以下にご紹介する食品を食べれば少しは軽減させられるかもしれません。

うつには様々な原因があり、根本的な治療についてはメンタルクリニックにかかる、投薬を受ける等の必要があります。ただ一方で、メカニズムこそ不明ながら、「n-3系脂肪酸」という物質にうつの症状を軽減させる力があることが研究によって判明しており、これを多く含む食材を食べ続けることで効果がでると考えられています。(『n-3系多価不飽和脂肪酸、及び魚の摂取と自殺との関連について』国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ)

自粛疲れに効くサカナ3選 高品質魚介が出回っている今だからこそ魚食を旬のイワシの脂をたっぷり味わえる梅煮(提供:PhoteAC)

n-3系脂肪酸はいわゆるDHA、EPAといった不飽和脂肪酸のことを指し、ご存知の通り魚にたくさん含まれています。とくに脂のよく乗った青魚に多いので、初夏が旬であるイワシはこの時期最も「コロナうつ」を予防・低減することが期待できる魚であると言えるでしょう。

「コロナストレス」には「DHA」

神経伝達物質の一つである「セロトニン」が脳内で不足するとストレスを感じやすくなると言われており、このセロトニンの働きをよくすることでストレスに強い体になることができます。(『幸せホルモン「セロトニン」を増やしてストレスに強くなる方法』MC-ナースネット)

自粛疲れに効くサカナ3選 高品質魚介が出回っている今だからこそ魚食をトロはストレスを解消してくれるごちそう(提供:PhoteAC)

魚の脂肪分に多く含まれているDHAは、このセロトニンに働きかけ、その作用を高める事ができると考えられています。DHAが多い魚といえばこれも青魚ですが、その中でもとくにたくさん含んでいるのがマグロのトロ。少し高級な部位ではありますが、いまはコロナ不況で魚の価格も下がっているので、いつもよりかは財布への影響が少ないはず?高級な味わいを噛みしめれば、ストレスも霧散してくれるはず!

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