釣友と4月15日、伊東市にある城ヶ崎にカゴ釣りに向かった。珍種「ミナミメダイ」を釣り上げ、その後、大学で標本にすることになった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・永井航)
珍種「ミナミメダイ」
クーラーに収めた謎の魚は写真を撮り、SNSに上げてみると、有力な情報が一つ得られた。その情報から自分で調査を行った。また東海大学海洋学部に魚の同定(種の判別)に利用できる魚の特徴と写真を添付し問い合わせを行うと、「ミナミメダイ」という珍種であると判明。
また同大学の先生に解説を頼んだところ、ミナミメダイの生息水深は不明であり、日本産魚類4000種以上が掲載されている「日本産魚類検索 全種の同定」にも、生息水深については詳細な記述がされていない。採集例自体が少ない非常に珍しい種類である・・・という解説をしてもらえた。
東海大学で標本に
今回はカゴ釣りをしていたため、魚が釣れた水深まで分かるとても貴重な例であるようだ。魚は大学側の要望もあり、東海大学海洋学部に標本用として譲渡することになった。
後日、標本となったミナミメダイの画像が送られてきた。ちなみにだが、ミナミメダイは恐らく美味しく食べることができるだろうという事だ。謎の魚の正体が判明しスッキリした。
さらに大学機関に標本として譲渡できたのは非常に名誉な事と思うが、本命の大サバは釣果自体はあったがまだまだ数は出なさそうだ。ポイントや回遊を外しただけ・・・という可能性もあるため、また機会を見つけて釣りに行きたいと思う。
<永井航/TSURINEWS・WEBライター>
城ヶ崎
所在地:静岡県伊東市