3月21日、仲間8人でフカセ釣行へ。午前4時に上五島に向けて出船した。クロが渋い中でも、カサゴやヒラスズキを手中に出来て楽しい釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・宮原浩)
良型イサキも登場
しかし、風も強さを増している状況で、見回っても釣り場がなく、帆揚瀬を見に行くとツメの横のカベが1か所だけ空いていたので、そこに躊躇なく上がることにした。時間も午後1時を過ぎていたのだが、まずは根魚と思いサオを振ったが、アタリはあるものの根魚ではないようで、30分ほどで断念して本命のクロ釣りを開始。
潮は下げ潮が入ってきているようで、まきエサを足元に入れてみると、左方向にゆっくりと流れている状況。しかし、まきエサを入れ続けてもエサ取り1尾も確認できず、サオ1本半程度をじっくりと攻めてみるが、つけエサは冷たく、きれいに残ってくる感じで、嫌な予感がした。
沈黙を破るように、横の松尾さんが鋭いアワセ。本命の引きではないようで、取り込んだのは良型のイサキだった。
そして、続けて鋭いアワセが入り、今度は本命のようで下に突っ込み、かなりの良型だったのだが、無念のラインブレイク。多分、尾長(オナガ)グロの感じだったので、がぜんやる気となったが、自分に釣れてくるのは無常にもイサキで、頭の中がパニックに。
終了間際に本命クロ手中
そんな中、またしても左沖に流していた松尾さんにヒットして、かなり強烈な引きで、走りを止めて寄せにかかるが、これも途中で無念のラインブレイク。私もタナを聞いてサオ2本にして狙っていると、ウキがモゾモゾとして、ミチイトを張ってやると勢いよく海中にウキが消し込まれた。期待を込めてアワセを入れたが、これもイサキで、タイミングやアワせ方を変えてもイサキだった。
またしても松尾さんが会心のアワセを入れ、今度は上品な引きで、ゆっくりと手前に寄せて数回の突っ込みをかわして、取り込んだのは35cmクラスの貴重な口太(クチブト)グロだった。松尾さんはこの魚を最後にサオをたたんだ。
納竿の30分を切り、嫌な予感。どうしてもボウズだけは阻止したいと思いながら、狙いどころをキワに変えて、じっくりと狙っていくが、ウキを押さえて良いアタリを見せるのはイサキばかりで、半ばあきらめ気味となった。
そして、最後の数投と決めて、手前で仕掛けをなじませ、後打ちまきエサを散らして潮下に入れて、まきエサからずらして狙っていくと、今までと違う感じで、鮮明なアタリではなく、もぞもぞとウキが海中に消えていき、サオ先でアタリを聞いてアワセを入れると、イサキとは違う上品な引きが伝わってきた。ゆっくりと寄せて、浮いてきたのは30cmクラスのクロ。五島にしては小さいサイズだったが、めちゃくちゃうれしくて、慎重にタモに入れてフィニッシュ。この魚を最後に納竿となった。
<週刊つりニュース西部版 APC・宮原浩/TSURINEWS編>