1月下旬、人生初となる海外遠征でスリランカに行ってきた。バラマンディ狙いの湖の釣りとGT狙いの海釣り、釣行日数計4日間たっぷり怪魚に挑んできた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 総合学園ヒューマンアカデミー福岡校・永井道弥)
キャスティングでGT狙い
3日目、狙うは圧倒的なパワーとスピードで人気のターゲットであるGT(ジャイアントトレバリー)。和名はロウニンアジ。今回はオフショアのキャスティングゲームでGTを狙う。ルアーは200mmから300mmくらいまでのポッパーやダイビングペンシルを使用。出船は少し遅めの午前9時。最初のポイントには10分ほどで到着。
初めてのGTで、ポッパーのイメージが強かったので、まずは220mmのEBISC220を使用。ガイドの方が言うには、ポッピング後の止めの時間が重要とのことで同船したGT経験者の動かし方を真似て動かす。
3、4流しほど誘うが、反応がなかったので、いつもヒラマサキャスティングで使用している、サーフィッシュ220Fというダイビングペンシルに変更。誘い方はヒラマサを狙うときより初速早め、移動距離短めで力強くアクションさせる。
人生初の35kgGTに感動
すると2投目で同じようにアクションさせると、ルアーの左側から巨大なGTが体の半分以上を出し、ルアーめがけて突っ込んでくる。大口を開いてルアーをくわえるのが目視できたので魚が反転するタイミングでアワせた。
その直後に強烈な引き、18kgに設定してあるドラグがものすごい勢いで出されていく。水深は17m、深く潜られないようにロッドの角度を調節しながらファーストランをしのぐ。GTも疲れたのかファーストランのあとの抵抗はなかった。
しかし、あの平たい巨体は水を噛み強烈な重さで、リフトするのもひと苦労。そこに30度超えの気温がさらに体にムチを打つ。気を抜かずに最後の力を振り絞る。リーダーをガイドの方につかんでもらいランディング。
人生初となるGTを目の前に感動する。GTに晴れた空の青色が反射し美しい。ゲームフィッシングのターゲットであるGTは、リリースするためにホースで海水を口から流して呼吸させながら手早く計測や写真を撮りリリースをする。重さは35kg、釣り人生の中で最重量の魚になった。
リリース後にタックルのチェックをすると、フロントアイが曲がっているのと管ムロの35号が伸びていた。
ジギングでヒレナガカンパチ
GTを釣ってから20分ほどたち潮止まり。潮待ちの時間帯はジギングで釣りをする。水深100m前後の根周りを狙う。タックルはPEライン6号のベイトジギングタックルにジグはスイムライダーの300g。
しっかりジグを着底させ、ワンピッチジャークで誘う。ボトムから10mほどシャクったところで、たまにアタリがあるが潮止まりのためか、うまくフッキングしない。
そこでジグを少し軽くし、潮止まりのときに実績のあるウィグルライダーの225gに変更。1度目のアタリは物にできなかったが、少し誘いをスローにすると「ドンッ」と強烈なアタリ。フッキング直後、根に向かって一直線に走る。
ドラグを締め込みて走りを止め、とにかく巻いて根からの距離を広げる。根も無事に回避して残り30m。テンションを抜かないよう慎重にファイト。そして無事上がってきたのは良型のヒレナガカンパチ。
湖でナイフフィッシュ、バラマンディにターポンそれに先ほどのGTと、日本で釣れない魚を釣ってからのカンパチで少し新鮮だった。
10㎏GTを追釣
その後しばらくアタリがなくなりGTのポイントへ戻った。日も傾いてきて雰囲気は抜群。先ほど釣ったサーフィッシュ220Fを使用したが、反応がなかったため、ロデオ200にチェンジ。
すると早速サイズを落としたのが良かったのか1投目でヒット。50cmほどドラグを出されたが、今度はGTの頭をこちらに向け続け、即ランディング。上がってきたのは10kgジャスト。相変わらずの体高で迫力満点。
その後、夕マヅメに期待してキャストしたがGTからの反応はなく、GT初日終了となった。