ジギングで怒濤のマグロラッシュ トンボ26匹に30kg級キハダ【トロ丸】

ジギングで怒濤のマグロラッシュ トンボ26匹に30kg級キハダ【トロ丸】

4月4日、トロ丸にて大人気の三重・志摩沖トンボ(ビンナガマグロ)ジギングへ。怒涛のトンボラッシュに30kg級のキハダまで登場した釣行をレポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・田中耕二)

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トロ丸でトンボジギングへ

4月4日、港に集まった8人のアングラー。当初は中深海ジギングの予定だったが、前日が爆流の潮で中深海は釣りにならず。そのかわりトンボ(ビンナガマグロ)が爆発したという状況を聞き、前日の夜に急きょプラン変更。

トンボジギングメインで潮が緩ければ、中深海でアコウダイ狙いとなった。仲間内でトロ丸をチャーターしていたので、臨機応変にできた。

すっかり明るくなった午前5時半に出港。これまたチャーターならではのお気楽モードだ。1時間ほど走ってポイントに到着。

釣り場の状況

鳥が舞い、群青の潮が流れていて雰囲気は抜群。すでに僚船からの無線でトンボのヒットが伝わる。ここぞというポイントに位置取りしてトンボジギングスタート。5ozのロッドとPEライン4号のタックルに230gのシルバーロングジグをセットして海中へ。

ジギングで怒濤のマグロラッシュ トンボ26匹に30kg級キハダ【トロ丸】当日のタックル(作図:WEBライター・田中耕二)

当日は、風が弱く潮も同じ風と方向に流れるため、ドテラ流しにも関わらずラインが前に流されない。船長によると潮は動いており水温も18.6度と申し分なし。

1流し目は船中ノーヒット

ラインのマーカーで水深を測りながら50m前後を探る。すぐにでもアタってきそうだが、僚船のヒットコールが飛び交う中、トロ丸にトンボは微笑まず。ちょっと不安になるスタートとなった。

結局、1流し目は船中ノーバイトで移動。水温と鳥を頼りにポイント移動する。当たり前だがトンボは回遊魚。海中に目印となるようなストラクチャーはなく、ボイルなどもないので、船長の技量が問われる。

船長はプレッシャーだろうが、そこはトロ丸さん。トンボジギングの開拓者として信頼できる。無論、結果を出すのは我々アングラーなのだが・・・。

フォールでトンボヒット!

2流し目、200gとジグを少し軽くしてアプローチ。若干ではあるがラインが前に払い出し、良い感じに潮を噛む手応え。60mから20mをフワフワとワンピッチで誘い上げ、クラッチを切ってフォールさせるとゴツゴツとバイト。

すぐにクラッチを返しフッキング。ラインを巻き取り追いアワセを入れた。ギューンとロッドが絞り込まれ、ジジジッとドラグが滑る。トンボだ。「50m前後でヒット」と伝える。

ジギングで怒濤のマグロラッシュ トンボ26匹に30kg級キハダ【トロ丸】トンボとのやり取り(提供:WEBライター・田中耕二)

船中同時ヒット!

大人しくなったのでストレートポンピングで寄せてくる。気付けば、右の山田さんも中西さんもロッドを曲げている。3人のファイト中に左でもダブルヒットだ。交差するラインをかわしながら、ミヨシまで移動してトンボを仕留めた。

ジギングで怒濤のマグロラッシュ トンボ26匹に30kg級キハダ【トロ丸】8kgのトンボをゲット(提供:WEBライター・田中耕二)

残念ながら最初の祭りでは、5ヒット2ゲット。群れで行動するトンボはヒットが連鎖する事が多く、複数ヒットを上手く処理できないとバラシも連鎖してしまう。

しばらくの間があって、ミヨシでヒット。ヒットダナは60mと聞いたので、ジグを落とすと50mほどでフォールを止めるバイト。これは残念ながらフッキングが決まらず。

船中6人同時ヒットも!

周りを見ると6ヒット。お祭り回避のためにジグを回収する。あちこちで上がってくるトンボに船長のネットが間に合わず、アングラーどうしが協力してネットイン。

山田さんも中西さんもトンボをゲット。この後も誰かがヒットすれば必ず連鎖するパターンで、確実にトンボが上がってくる。マグロ祭りで頭の中のBGMは北島三郎だ。私も2匹目をゲットして、みんながアングラーズトランス状態だ…(笑)。

ジギングで怒濤のマグロラッシュ トンボ26匹に30kg級キハダ【トロ丸】トンボとヒットジグ(提供:WEBライター・田中耕二)

中深海ジギングに転戦

全員がお土産をゲット・・・、お土産がマグロってどんな状態か想像できるだろうか。「ちょっと中深海を見にいきましょう」と船長。全員合致で移動中に500gのジグを装着する。かなりの爆流。ちょっとやそっとのジグでは400mの海底には届かない。

ポイントに着いてジグを投下したが、案の定ジグの着底があやふやで激烈に重い。加えて回収中にトンボがヒットする始末。こりゃ中深海ジギングにならんと退散した。

鳥山の下で強烈ヒット

もう帰港しても良かったのだが、移動中に鳥山の下にボイル発見。ジグを投入すると右の山田さんに強烈なバイト。締め込んだはずのドラグが悲鳴を上げ続ける。

ジギングで怒濤のマグロラッシュ トンボ26匹に30kg級キハダ【トロ丸】緊迫のやり取り(提供:WEBライター・田中耕二)

海面を走り続ける魚は、カジキだろうか?大物のヒットに全員がジグを回収しファイトを見守る。ほとんど水平にまでラインを出されたが、ようやく魚が止まり少しずつ回収できるようになった。近づくにつれて底に潜り始めるので、キハダだろう。PEライン2.5号の限界ファイトで浮いて来たのはやはりキハダ。それも30kgサイズだ。

29.65kgキハダマグロ登場!

お茶目な船長がモリ打ちをミスるハプニングがあったが、それもご愛敬でゲットしたのは29.65kg(エラワタ抜き)の立派なキハダマグロ。

ジギングで怒濤のマグロラッシュ トンボ26匹に30kg級キハダ【トロ丸】船長がモリを打つ(提供:WEBライター・田中耕二)

山田さんは、今回が初三重県で初トンジギ。トンボを仕留めた上に、人生で最大の魚をゲットした。みんなから「おめでとうナイスファイト」と握手を求められ、もうトンジギ中毒だな…(笑)。

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