年末から好調が続く伊勢湾へ今シーズンを占う初ジギングに釣行した。年末から絶好調の市岡さん、どうしてもブリが釣りたい内山さんと、青物ボウズ逃れが精いっぱいの私の3人でお世話になったのは、愛知県蒲郡市西浦漁港の隆盛丸だ。
当日の朝は激冷え。やる気は激アツ。
3日前までは大シケで出船できず、前日も爆風だったようだ。
当日の朝は微風だが放射冷却で激冷え。
午前6時半出船だが、やる気満々のジガーで激アツだ。
船長へのあいさつもそこそこに、左舷トモに市岡さん、内山さんが並んで、右舷トモに私と陣取り満船で出港。
伊良湖沖を目指す。
途中日の出に大漁祈願して、1時間あまりで伊良湖沖のポイント到着。
当日は大潮。
これから上げ潮いっぱいでお昼にかけて下げのチャンスとなる。
この日は大物狙いなので、いつもの伊勢湾ライトタックルは封印、青物用のPEラインの2号、リーダー10号以上、ジグも150~200gで狙う。
水深54m、探見丸に映るベイトの反応は上々だ。
船長がベイトの切れ目と先端に大型フィッシュイーターを発見し、3人の期待は最高潮。
注目の初釣り1投目、ジグは最近伊勢湾で絶大な実績を誇る『CUICK ZERO1/CB ONE』200gだ。
ジグをボトムへ滑り込ませ、ベイトリールでサミングしながらフォールに全神経を集中するが異変なし。
ボトムを取って速巻き、ストップ、少しロッドティップをあおってテンションフォールでもアタリはなく、中層まで探っても異常なし。
何度もフォール、ジャークを繰り返すが、魚からの応答はなし。
やはり気合が入り過ぎてジグに殺気が移るのか……。
隣のジギング船ではロッドが絞られてワラサ、サワラがぽつりぽつりと上がるのが見えるが、自船では左舷ではサワラのラインカッターがあったのみ。
ポイント移動を繰り返す
モーニングサービスも終了して、お隣さんと顔を見合わせてお手上げ状態。
船長もポイント移動を繰り返すが反応は薄く、まったりとした時間が過ぎる。
そして、またまた大移動。
30分ほどで神島の西、水深60mのポイントに着くと、探見丸にはボトムに張りつく強い反応がある。
ボトムから10mをいろんなジャークパターンを試すが、盛り上がりもなく時間が過ぎるばかり。
11時半ごろ、僚船から連絡があったのか、全速力で伊良湖の込み潮ポイントへ向かう。
30分ぐらいで水深45mのポイントに到着すると、泳がせ釣りやジギング船が入り混じる大船団ができている。
あちらこちらの船ではブリやヒラメ、サワラが上がっている。
時合い到来!
いよいよ時合い到来!探見丸には底から表層までベイトで真っ赤。
すると、内山さんにヒット。
ロッドがバットから弓なりに絞り込まれており、大物の予感。
一進一退のやり取りの末、オマツリも発生しリーダーを握ってやっとネットインしたのは、85cm9.1kgのメタボリックなブリだ。
念願の立派なブリに、内山さんも大喜び。
左舷前方でもブリが取り込まれて、一気にやる気満々。
内山さんのヒットジグの『CUICK ZERO1/CB ONE』150gに交換しボトム着底後ワンピッチジャークで探ると、ロッドティップに違和感が。
アワセを入れるとヒットだ。
念のために2~3回追いアワセを入れて、慎重に巻き上げる。
こちらもロッドのバットから絞られ、ブリだと確信。
強い引きを楽しんでネットに収めたのは、少し小ぶりの81cm6.3kgのギリブリだった。
この時合いに船中では10kgオーバーのブリが上がって大歓声。
私もさらにサイズアップを狙うも、そのまま午後1時にロッドオフとなった。
私はブリ1匹だったが、一時はボウズも覚悟しただけにうれしさはひとしお。
船中5匹のブリが上がったが、一瞬の時合いをいかに捉えるかで明暗が分かれそうだ。
当たると良型で脂ノリノリのブリが捕獲できる。
帰ってさばくと、全身真っ白の脂でしょう油を弾く上物。
伊勢湾の魚のうまさを実感した1匹だった。
まだまだベイトはモリモリで、10kgオーバーのブリも夢ではない伊勢湾ジギング、またチャレンジしたい。
<週刊つりニュース中部版 APC・水野武司/TSURINEWS編>
隆盛丸