和歌山の加太は、おいしい魚が釣れることで有名な海域だ。普段はプレジャーボートで釣りを楽しむ私だが、11月17日は和歌山・加太の金比羅丸に釣行した。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・有吉紀朗)
金比羅丸で胴つき五目釣り
和歌山の加太は、おいしい魚が釣れることで有名な海域だ。ただ、共同漁業の中の「第3種共同漁業飼付漁業」、「つきいそ漁業」によって加太漁協に漁業権が設定されていて、ここでサオを出すには漁業権を持つ船宿に行くしかない
令和最初の納竿をどこにしようかと迷いながら、TSURINEWSを眺めていると、和歌山・加太の金比羅丸の五目釣りが目に止まった。加太といえば高道具を使うビニール片でのタイ釣り(加太の伝統釣法)が有名だが、私のような素人で不器用な人間には、長い仕掛けは扱いにくい。しかし金比羅丸は、胴つき仕掛けでエサがアオイソメなので、簡単なのがありがたい。
当日のタックル
泉南、紀北方面に釣行される方にとっては、深日ロータリーの渋滞が大きな障害だったのだが、第二阪和道も延伸されて渋滞も緩和されているのも嬉しい。和歌山県への県境を少し越えただけでも潮の香りが濃厚になるのは気のせいか?加太の海水浴場を越えて、すぐ右折したところが乗船場。奥さんに料金を支払い、船長から指定された釣り座へ。
この日の道具は、サオがライトゲーム200にリールはバルケッタ。ミチイトPEライン1号、リーダー5号に仕掛けはハリス2.5号35cm、ハリは7号の胴つき3本バリ仕掛け。自作していったが船にも仕掛けはある。オモリは六角30号。しかし潮が速くオマツリが多い時は、「40号にかえて」と40号オモリも配られる。
40cmクラスのアジが登場
5時半にゆっくり出港。まだ暗い海に舷灯が多く見える。好釣り場ならではの風景だ。船は地の瀬戸を抜けて大阪側に向かう。出港して十数分後、スパンカーを張り、水深48mで開始の合図が鳴る。アオイソメを刺して1投したところで周りを見ると、地の島の北側だった。船中あまりサオは曲がっていない。
しばらくして少し沖の島側に移動。ここで私にも初の反応。小さい前アタリのあとゆっくり穂先を押さえ込んだと思ったら、いきなりグンときた。上がってきたのは40cmクラスのマアジ。次は食い上げっぽいアタリでマサバ。他の人も順調にサオを曲げている。
当日のアタリは、アジはフワフワッとした前アタリのあとグンッとくるが、サバはいきなりゴンとくるのが多かった。タモは一人に1本くらい舷に差してあるので、船長がすくうのが間に合わなければ隣の人がすくってくれる。
イシモチにカスゴもヒット
何度か流し直していたが、気が付いたら中瀬戸(沖ノ島と地の島の間)の大阪側に。ここではトモの人がカスゴクラス(チャリコ以上マダイ未満)からマダイクラスを連発。私もあやかりたいと狙うものの、イシモチ(シログチ)が釣れる。
アジも10匹を数えて、次はチャリコ(マダイの幼魚)がほしいと女神さまにお願いしたら、カスゴがヒット。もう十分釣れたので片付けをしていたら終了の合図。楽しい時間は早い。