いよいよサビキ釣りのシーズン到来で、各地の波止では小アジにイワシが好調に釣れだしている。そんなアジやイワシを狙っていて、厄介なゲストとなるのが、小サバだ。引きは楽しいが、仕掛けをぐちゃぐちゃにするため敬遠されている方も多いと思う。今回はそんな小サバをおいしく食べる方法『オイルサバ』に挑戦してみた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西 編集部・中西)
オイルマッカレル?
この時期豆アジ狙いのサビキ釣りで釣れる小サバはだいたい20cm前後。脂の乗りもそれほどでもなく、普通に食べてもぱさぱさしてあまりおいしくない。そもそも多くの人はリリースして持って帰らないことが多いのではないだろうか?おそらく、サバと言えば塩焼きやシメサバを連想して、食べるには小さいと感じてしまうからだろう。
そこで発想の転換!大きなイワシと考えて、オイルサーディン風に調理してみた。サーディンがイワシ類のことを意味するので、サバだと「オイルマッカレル」といったところか?
ちなみにマッカレル(mackerel)はサバの英語名。これは余談だが、サバやアジなどを総称してブルーバックなんて呼んだりもする。
材料
用意する材料は、釣れた小マッカレル(サバ)を今回は4匹用意した。他に塩、ニンニク(1片)、鷹の爪(1本)、ブラックペッパー、ローリエ(1枚)、オリーブオイル。たまにパスタやカレーを作る家庭なら大体あるもので調理できるのもうれしい料理だ。
下処理
まずはサバを三枚におろす。小さいイワシを使う場合は骨もあまり気にならないので、頭と内臓を取るだけでいいが、小サバとなるとそうもいかなそう。少々手間だが身だけを使うことにする。
塩水に漬ける
続いて三枚におろした身を塩水に漬ける。海水と同じくらいの塩分濃度の水(大体100ccの水に対して3.5g)に、2時間が目安だ。暑い時期なので、念のため冷蔵庫で保管した。
2時間経ったら塩水から身を取り出し、キッチンペーパーで水分を切ってフライパンに並べる。そして身が浸かるくらいのオリーブオイルと、ニンニクのスライス、輪切りにした鷹の爪、ブラックペッパー、ローリエを入れたら準備は完了。
じっくり煮る
後は弱火でじっくり煮るだけ。火が強いとフライになってしまうので、火が消えないぎりぎりの火力で30分ほど煮れば完成。火力が弱すぎて火が消えていたりしたので、たまに確認することをお勧めする。
ビールのあてにもってこい
瓶詰にすれば保存もできるようだが、今回は量も少ないので、すぐにしょうゆを回しかけ、アツアツのままいただいた。オイルサーディンと比べると少々癖があるような気もするが、ビールのあてには最高の味わいで、あっという間になくなってしまった。オイルサーディンが好きでこれがダメという人はいないと思うので、ぜひオイルサーディンが好きな方に挑戦してほしい逸品である。
私も次回はハリを飲んでリリースできなかったものだけではなく、積極的に持ち帰り、今度はオイルマッカレルを使った料理にも挑戦したいと考えている。
<中西/TSURINEWS関西編集部>