今年もこの季節がやってきました。そう、大型のアオリイカが産卵のために浅場や藻場、岩場へと接岸する時期。春イカは1kgアップが狙える最大のチャンスなので、船に限らず、磯場や防波堤のエギンガーにも人気がありますね。水深は浅いので着底が取りやすくエギをシャクるのも比較的簡単。初心者入門に最適な春のティップランエギングを徹底解説します。
ティップランエギング概要
今回紹介するのはティップランと呼ばれている釣り方。船をドテラ流しでアオリイカのポイントを流していくものです。この釣りで重要なのは風。
正面から風を受けて船は自分の後方へ流れていきます。
ラインは自分の竿から真っすぐに出るのが理想形なのですが、風が強すぎるとはるか前方へラインは流れて底ダチが取りづらく、逆に風がないとラインは船下へ落ちたままで広範囲を探れません。風が強かったり、潮が速かったりする場合はエギにシンカーキャップを付けるとストレスなく底ダチが取れてなんなくシャクることができます。
潮が流れないときや無風のときは前方へキャストして遠くから船下まで探ってきます。もちろんドテラ流しですから一番のポイントは船下になるということだけは覚えておいてください。
理想の風、潮の流れがあれば真下にエギを落とすと自然に前方へ流れてこの釣りの真骨頂を体験することができるはずです。
準備すべきロッド
ティップラン専用の穂先が軟らかいものと、若干張りのあるものを用意。柔らかな穂先のロッドは浅い場所、軽いエギ専用。
張りのあるロッドは重めのエギ、水深が深い場所、と使い分けています。そのときそのときの海の状況を見極めてエギをシャクるのに適した竿を最低2本持参しています。予備竿にもなります。
リールとライン
2000番~3000番のドラグが緻密な浅溝スプールで、PE0.6号が200m巻けるもの。ギア比はハイスピードの5~6が使いやすいでしょう。
私の場合、PEはシーガーPEX8の0.6号×150m(下巻きあり)。リーダーにはグランドマックスFX2号を3m。どちらも張りがあり擦れに強くシャクりやすいのが使っている理由です。
エギ
専用の3.5号、30g~40gを水深で使い分け、シンカーキャップは10g、20gを用意しておけば問題ありません。
一番悩むのはエギの種類とカラーですが、濃淡のあるものを5色を用意すればいいでしょう。ただし、これで済まなくなるのがティップランエギング!カラーが増えていくのはどうしようもないですね。