桜も咲いて春も本番、海上のかかり釣りにおいても過ごしやすい陽気となりました。しかしこの季節は正に気まぐれ、暖かだったり寒くなったり予測がつきません。クロダイについても得意の気まぐれキャラが炸裂。午前中さっぱり相手にされなかったのが、午後からは状況が一変。容赦なき力勝負の展開となり、乗っ込みの存在感を大いに見せつけられました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターかにおけ)
目次
鳥羽市の「渡船海香」を利用
4月6日、お世話になったのは鳥羽市の「渡船海香」さんです。朝暗いうちに到着、前日買い込んだ凍ってカチコチのエサを海につけておき、車内で仮眠。やがて外が釣師仲間で賑やかになり、6時頃に2人の船頭さんが登場。
こちらも準備に取り掛かかります。必要な道具をまとめ、いい感じに解凍できたエサを海から引き上げ準備OK。船に乗り込みます。
鳥羽のイカダ(提供:TSURINEWSライターかにおけ)筏でダンゴ釣り
今回は気分を変えて筏釣りです。広々とした釣り座、引き波が来てもあまり揺れない安定性。筏での釣りは竿の操作もしやすくアタリもとりやすいのが利点です。筏に渡り、まずは周りを見渡してみる。風もなく波も穏やか、すっきりと晴れたポカポカ陽気、絶好の釣り日和です。
ダンゴ作り
とにかく早くクロダイに出会いたい、そんな思いを込めてダンゴをしっかりと仕込みます。えさきちブルーステージをベースに米ぬかをプラス、寄せと足止めを狙いアミエビと押し麦を加えてネリネリします。
寄せダンゴを数発打ってからタックルの準備。不意の大物とも渡り合えるよう、ハリスは1・75号に巻き替えてあるので安心です。つけエサはオキアミ。なじんでいい感じのにぎり加減になったダンゴで包んでいざ開始です。
朝イチからフグの猛攻
水温を計れば14度、悪くない状況です。しばらくして掛かってきたのはフグ。お決まりのパターンに思わず苦笑いですが相手はご立腹。お腹をプンプン膨らませるところ早々に針を外し、お帰りいただきます。
フグに攻められまくる(提供:TSURINEWSライターかにおけ)しかしそんなパターンが続いていくことに。微妙な穂先の振れ加減でアワセれば、掛かってくるのはフグばかり。それも時間が経つにつれ掛かる間隔が長くなり、やがて沈黙の時間が過ぎていく。やはり春は気まぐれ、時期尚早なのか、つかめないパターンに悪戦苦闘です。
潮の流れも複雑
気まぐれなのは鳥羽の海も然り、潮の流れが速くて複雑。あっちへこっちへ、安定しない潮流に翻弄されます。オモリをつけたり外したりして対処しますが、そんな中でも本命クロダイはなかなか現れず。
つかめない行動パターン、知らない間にエサが食われていることもしばしば。ただ幸いなのは風もなく過ごしやすい天気だということです。
穏やかな1日だが(提供:TSURINEWSライターかにおけ)午前中はクロダイ無反応
6時半から始めて気づけばもうすぐお昼、たまにかかってくるのは相変わらずフグ。未だクロダイの姿を見られず少々焦りも感じてきます。とっておきの秘策なんて知らない、自然が相手、ただコツコツとその時に備えるのみ。
午前中はひたすらダンゴを投入し続けることに時間を費やした形となりました。何においてもやればやっただけのことはあるもの。午後からは状況が一変します。
待望のクロダイが浮上!
12時半を過ぎた頃、微妙な穂先の動きで反射的にアワセればずっしりとした手応え、そして次の瞬間一気に走り出す。ものすごい引きでリールが逆回転、この走りはボラか、それとも……。
良型には違いなく、姿が見えないまま2度3度と突っ込まれるが、慎重にタイミングを見計らいこちらへ引き寄せる。間合いを詰め、疲れ気味に浮いてきた正体は…銀色に光るボディ、いい型、本命クロダイの登場です。
ついにクロダイ(提供:TSURINEWSライターかにおけ)ネットインに成功
水面に浮かせればこっちのものと慎重にネットイン。ようやく1枚目をゲット! 長かったぁーっ。
クロダイをタモに収めたまま体の力がどっと抜けるのを覚え、代わりに込み上げるのは達成感。忍耐の時間からやっとの思いで釣り上げたファーストフィッシュ、もう、嬉しくてしょうがない。
乗っ込みクロダイが続々登場!
今までのダンゴワークは決してムダではなく、ステージはちゃんと出来上がっていたんです。ここからは状況が好転、穂先押さえ込みはないものの、微妙な感覚でここぞとばかりにアワセればゲストとは違う強く重たい絞り込み。
腹パン、ヒレピンのいぶし銀が続々と登場、あえなくバラシもしましたが、17時のリミットまでに5枚の乗っ込みクロダイをゲットすることができました。
パターンに入った(提供:TSURINEWSライターかにおけ)乗っ込みシーズン開幕
本命ゲットを信じてひたすら粘った末の今回の釣果。喜びもひとしおです。乗っ込み開幕を実感できる釣果でしたが、「釣れた」というのが正直な思い。ひょっとしたらボーズに終わっていたかもしれません。次回は「釣った」が増えるようもっとアップデートしよう、そう思えた今回の釣行でした。
クロダイの焚き込みご飯
鳥羽のきれいな海で獲れたクロダイは、身が厚くて脂もノリノリ。ならば存分に味わってみたい。身を3枚に下ろし、頭と骨を煮詰めて出汁をとり、先日手に入れた萬古焼の土鍋で鯛めしを作ってみました。食してみればいやそのおいしいこと!
クロダイの炊き込みご飯(提供:TSURINEWSライターかにおけ)出汁のきいた炊き込みご飯、ふわっとした白身。こんな一品が食べられるのは釣り人の特権でしょう。釣って楽しく、食べて美味しい。そんな体験ができるよう用意されたステージ、それがかかり釣りです。
<かにおけ/TSURINEWSライター>



