近年、エサ釣り同様に気軽楽しめるルアーフィッシングが隆盛になっている。その人気の秘密は、そのゲーム性の高さからも来ているだろう。ただルアーといってもミノーを始めとするハードルアーやワームなどのソフトルアー、はたまた餌木(エギ)など種類は様々だ。今回は、ルアーの原点とも言われるスプーンの起源をさかのぼってみよう。
ルアーの起源と語源
ルアーの語源は「英和大辞典」によれば、1300年頃まで遡る。その意味は『惹きつける』というもの。
遊漁におけるルアーの起源は、1800年代イギリスのデヴォン系ルアー。さらに、アメリカのヴァーモンド州ジュリオ・トンプソン・ピュエルがスプーンの柄を切りフックをロウ付けし、トローリングし始めたという2つの説が有名とされている。
※諸説あり
またこれ以前にも世界各地(日本も含む)で様々なルアーに関する資料がある。
スプーンルアーとは?
スプーンルアーとは、名前の通りスプーンの柄を切り落としたような形をしたルアーだ。
ルアーフィッシングの疑似餌として使用され、主に光を反射してランダムに動くことで魚を引きつける。
ランチ用に持っていったスプーンを誤って湖に落としてしまい、そのユラユラと沈むスプーンにレイクトラウトがくいついたことから始まったとされ、ルアーフィッシングの原点とされている。
釣れる魚種は?
スプーンルアーはルアーの起源と言われるだけあり、海水・淡水と場所を選ばすに魚に効果がある万能選手だ。
エリアトラウトだけで使用すると思っている方もいるかも知れないが、海でのジギングなどでも利用されており、青物を代表とする様々な魚種が対象となる。
スプーンの詳細
シンプルな形状ゆえに、初心者でも比較的釣れやすいルアーとも言われている。
一方で、重さや色によって魚からの反応が顕著に変わるのも特徴だ。使い込んでいくと実は非常に奥が深いルアーなのである。
中には、スプーンを自作したり、塗装しなおすなどカスタムを行う人もいる。
なぜ釣れる?
特性は、魚の鱗が太陽の光を反射してギラついているように見せること。魚の好奇心に訴えかけて、捕食スイッチを入れることを目的としている。
しかし、ミノーなどの魚を模したルアーとは違い、見た目が鉄の板であるため、個人的には釣れるイメージが持ちきれていないのも事実。アクションも巻きがメインとシンプルなため、色々と試したいシーンでは他ルアーについついチェンジしてしまう。
ただ、始めはトローリング用として開発されたスプーンだが、最近では多種多様なものがでてきている。
まとめ
今回はスプーンルアーの起源を遡ってみた。
普段何気なく使っているルアーでも、起源を知ることで新たな使い方や本質が見えてくることもあるかもしれない。
<WEB編集部 /TSURINEWS編>