テクニカルな釣りで人々を魅了するだけではなく、上品な味わいのヤリイカをはじめ美味しいイカ。ぜひ活けイカにしてお造りを楽しみたい!そこで今回は、活けヤリイカの持ち帰り方を紹介したい。ぜひこの方法で自宅でもお手軽にイカの活き造りを楽しんでほしい。
福井県敦賀でヤリイカメタル
2月22日(金)最盛期を迎えたヤリイカをイカメタルで狙いに福井県敦賀へと向かった。
今回の釣行は色浜、竹宝丸の深夜便だ。最近は好不調の波はあるものの、良い日に当たれば3桁釣果も夢ではない。
しかし期待とは裏腹に厳しい日となった。
厳しい釣果に・・
ベイトタックルでスッテ15号、ドロッパーは1.8号をチョイス!序盤パタパタと釣れたもののその後はウネリもきつくなかなかアタらない!
途中、通称「イカ玉」と呼ばれるヤリイカの群れが水面まで浮いてきた。
これはイカの産卵行動の一つでこうなればエサには見向きもしない。食いが渋い原因の一つだろう。
その後ポイント移動するも状況が上向くことは無く納竿となった。
私の釣果はヤリイカ(メス)2杯とケンサキイカ1杯。
船中1人平均1~3杯程度、トップで7~8杯前後の厳しい釣果となった。
それでもなんとかヤリイカの顔は見れたので活かして持ち帰ることにチャレンジした。
活きイカの持ち帰り方法
ヤリイカは墨をあまり吐かないので少量なら活かして持ち帰ることが可能だ。
北陸地方のイカ釣り船に乗るとアングラー自家製のイケスを見かけることが多い。皆ヤリイカを活かして持ち帰り、活け造りや姿造りにして美味しく食することが目的だ。
自家製イケスについて
自家製イケスには様々なタイプがある。小型の衣装ケースから灯油を入れるポリタンクまで千差万別だ。場合によっては穴を開けるなど加工が必要だが、もっとも簡単な方法をご紹介したい。
今回採用したのは20リットルの蛇口つき給水タンクだ。吸水口が大きくイカの出し入れもスムーズに行えるうえ蛇口部分に酸素チューブを差し込める。
これなら特別な加工も必要ないしホームセンターで安く手に入るのも魅力だ。
酸素ポンプ
釣り具ショップに行くとこちらもたくさん種類があるがアルカリ乾電池で30時間程度持つものなら十分だ。
強いて言うなら静音タイプのものを選ぼう。後は前述したとおり酸素チューブを繋いでポンプを固定する。
テープで貼ってもいいが今回は取り外しができるよう結束バンドでつないだ。
船宿に事前確認を
自家製イケスは場所を取るので船宿の船長に持ち込み可能か必ず確認して欲しい。
また今回は船のイケスから自家製イケスへ移す形をとったが予め船の海水ポンプを自家製イケスに差し込み釣れたイカを入れる方法もある。
この方法も船長に確認のうえ行って欲しい。いずれにしても船長にアドバイスを受けながらやってみることをオススメする。
そして今回姿造りにしたのは1杯だけになってしまった。実はもう1杯は夕刻の時点で死んでしまっていたのだ。
後日先輩アングラーから入換用の海水を別に持ち帰り、こまめに海水を入れ替えると長生きするとのアドバイスを頂いた。
やはり海水が濾過されていない事が原因のようだ。可能な限り入換用の海水を持ち帰るといいだろう。
イカは丁寧に扱おう
イカを入れるタイミングだがまず納竿間際に予め海水をイケスに半分程度注入する。次に釣り上げたイカを慎重に船のイケスから自家製イケスへと移す。
直接イカに触るのではなくゴム手袋を使い下からすくうようにしてイカを入れた。
しかし2杯目のイカが少量の墨を吐いてしまったので念のためにイケスに入れた海水を半分ほど入替えた。
酸素ポンプのスイッチを入れ船から降ろし車に積み込み帰路についた。
自宅まで仮眠を取りながら約5時間の道のりだ。酸素ポンプの音がなぜか心地よい。