キス釣り最難関の落ちギス釣り トップは54尾!【神奈川県・弁天屋】

キス釣り最難関の落ちギス釣り トップは54尾!【神奈川県・弁天屋】

今の時期のシロギスは、深場に落ちた、まさに「落ちギス」で、ほんのりと脂が乗った季節限定の食味と釣趣。それを味わうため、厳しい寒さのなか、釣友の青木さんを誘って2月5日(火)、東京湾金沢八景(瀬戸橋)の弁天屋へ釣行した。

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船釣り エサ釣り

小柴沖から

5時半に船宿到着。女将に今年初のあいさつを済ませ、受付をする。土日は午前・午後船がありショートタイムで楽しめ、平日は一日船となっているので、思う存分、釣りを堪能することにした。

空いていた左舷ミヨシに並んでタックルの準備。竿は2本用意。7時半、釣り客6人を乗せ、糟谷武彦船長の操船で桟橋を離れる。最初のポイントは航程約10分の小柴沖。「水深30mです。投げて置き竿にしないように。」と、アドバイスがあり開始。

キス釣り最難関の落ちギス釣り トップは54尾!【神奈川県・弁天屋】出船場所詳細マップ

仕掛けと釣り方

仕掛けは自然に誘って食わせる120cmのロング仕様。低水温の低活性時に有効。この日の水温は10度以下。潮況は、下げ潮で緩やかに流れ、薄濁り。天候は曇りで風が強く、波もありアタリは取りづらそう。

エサの青イソメは、頭の硬い部分を切り取り、食い込みのいい軟らかい部分をハリに刺し、タラシは2~3cmで船下へ投入。

まず、置き竿から入れる。オモリが底に着かず離れずの高さにしてアタリを待つ。手持ちのチョイ投げ用は、オモリが着底したら、イトフケを巻き取り、ゆっくり手前に引いて誘う。

キス釣り最難関の落ちギス釣り トップは54尾!【神奈川県・弁天屋】当日のタックル

置き竿で20cmシロギス

早くもキス釣り8年ぶりと言う青木さんがやや小ぶりながら船中1尾目をゲット。私の置き竿に船のピッチングの動きで躍るエサにキスが食いつき、アタリがでた。竿を手に取り、向こうアワセで立てると、切れ味鋭い引きで20cmの本命と数年ぶりに対面。

1本竿で釣る槙さん(川崎市)は、20cmオーバーを取り込む。続けて同船宿でメキメキと腕を上げ、どの釣り物でも竿頭になるという岩田真美さん(茅ヶ崎市)も同サイズを抜き上げてⅤサイン。

キス釣り最難関の落ちギス釣り トップは54尾!【神奈川県・弁天屋】20cmオーバーの本命をゲット

23cm良型で引き堪能

次のポイントは水深34mと少し深め。すぐに置き竿にアタって、20cmオーバーの良型を連チャン。

一方の竿に誘いを入れてみるが、深いためすぐに船下に戻る。我慢できず手持ちを止めて2本とも置き竿にして集中する。そこへ「これがキスのアタリか」と思えるほどに竿を震わせ、なかなかの抵抗をみせたのは23cm。落ちキス釣りの釣趣を十分に味わうことが出来る。

キス釣り最難関の落ちギス釣り トップは54尾!【神奈川県・弁天屋】一荷で上げた筆者

釣友の快進撃!

次に向かったのは中の瀬の水深20m。ここまで同数だった青木さんが、その腕の本領発揮とばかり、2本竿を交互に食わせる。

「オモリを15号にして、重いオモリで底を叩かないように。遊動天ビンなら半誘導がいいよ。フリーだと引っぱるだけもっていくからね」とアドバイスしてくれる。

正午を過ぎ、中の瀬から小柴沖水深24mに戻る。

ここでも彼の快進撃は止まらない。微妙なモタレを取り、食わせて絶妙な手さばきで、このもっとも難しい時期のキスを制していく姿は圧巻。

 

キス釣り最難関の落ちギス釣り トップは54尾!【神奈川県・弁天屋】落ちギスらしいサイズ

私はキャストをやめ、2本の置き竿は船の揺れでオモリがトントンと底を小突くように、わずかな水深の変化に対応。ミチイトの張りに注意を払い、必ずどちらかの竿に手を掛けていく。

その小突きと仕掛けの長さが、底にいる魚への誘いが功を奏するようだ。時折20cmオーバーが掛かると、びっくりするような強い引きを見せる。

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