寒グレ狙いのフカセ釣りはまきエサが命 冬のメソッドを徹底解説

寒グレ狙いのフカセ釣りはまきエサが命 冬のメソッドを徹底解説

例年より海水温が高いままシーズン入りした今年の寒グレ、まだまだエサ取りの多い磯もあるようだが、そろそろ本格化してくる季節である。今回はグレをターゲットにしたフカセ釣りをピックアップ。解説はこの釣りを得意とする山口和幸さん。今回はフカセ釣りの基本、まきエサワークについて解説してもらった。ぜひ参考に、寒グレシーズンをエンジョイしよう!

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海釣り 磯釣り

フカセ釣りはまきエサが命

今年もグレ釣り師の心が騒ぐ季節がやってきた。いよいよ寒グレシーズンが本番を迎えるのだ。

今回は磯のフカセ釣りにおける基本の一つ、まきエサについて、その作り方、まきエサワークの基本とシーズナルなメソッドを解説していきたいと思う。

そもそも私の場合、まきエサ作りにはかなり重点を置いている。まきエサはフカセ釣りにおいて、なくては成立しないため、手が抜けないのだ。実際、まきエサ作りに時間をかける人ほど、釣果を出してくる気がする。

寒グレ狙いのフカセ釣りはまきエサが命 冬のメソッドを徹底解説まきエサが重要

私は、まきエサを家で作ったり釣りエサ店で作ったり磯で作ったりと、場所が選べない状況である。

常に万全な状態ではないが、まきエサが気に入らないと釣りが面白くなくなる。だから、なるべくどこで作っても安定するようにしている。

では、私が寒グレシーズンに使用するまきエサの作り方を紹介したい。

まきエサのレシピ

使用するまきエサは具体的にいうと、半解凍のオキアミ3kg1枚と全解凍オキアミ3kg1枚、そして全解凍アミエビ2kg1枚、これにプラス配合エサで、基本は遠投仕様に仕上げる。

寒グレ狙いのフカセ釣りはまきエサが命 冬のメソッドを徹底解説一日のまきエサ量

まず半解凍オキアミ3kg1枚を細かく潰す(オキアミを細かく潰す場合は全解凍より半解凍のシャーベット状の方が砕きやすく細かくしやすい)。

ダマができないように満遍なく砕いたら、全解凍のアミエビを入れ、これも満遍なく混ぜる。

混ぜ終わったら少し海水を入れてなじませる。ここに遠投用の配合エサを約2kg、遠投+集魚用の配合エサを約3kg混ぜる。

そしてムラができないように混ぜたら、適量の海水を加えてさらに混ぜ、なじんだらスコップの裏で押さえるように練り込み、まきエサ全体から空気を抜いていく。

7割ほど仕上げたら全解凍のオキアミを粒のまま潰さないように加える(遠投仕様ではオキアミを砕いてしまいオキアミの原型がなくなるので、最後に原型をとどめるように加える)。

寒グレ狙いのフカセ釣りはまきエサが命 冬のメソッドを徹底解説遠投できるようにしっかり混ぜる

ここで注意が必要なのが、原型オキアミの量だ。あまり加えてしまうとせっかく遠投仕様に仕上げたまきエサがばらついてしまう。目安は1kgほどだ。

原型オキアミがなじんだら、最後の仕上げで粘りやまとまりなどを調整する。この時、手で感触を確かめて覚えておくと、安定したまきエサ作りができるようになる。

安定したまきエサ作りは好釣果につながる。

配合エサの選び方


次に配合エサの選び方だが、これだけは実際に使ってみて自分に合っているものを選ぶしかない。最初はいろんな種類を使ってみて感触のいいものからチョイスしていく。

選ぶ方法も様々でお勧め商品や売れ筋商品、新製品、その他コスト面や量なども選ぶ目安となってくる。

私がお勧めするのは、やはりまずは基本となる遠投系の配合エサである。そして、集魚効果を考えればいいだろう。

まきエサワークのキホン

まきエサは基本、リールを巻く方の手でまく。右でサオを持つならば左手、左でサオを持つならば右手でまく。こうするとサオを持ちかえる余計な時間がなくなるとともに手返しが早くなる。

寒グレ狙いのフカセ釣りはまきエサが命 冬のメソッドを徹底解説基本に慣れよう

私は左手でまくが、利き手は右だ。

フカセ釣りではサオを持つ手の方が重要と考えるので、サオは右で持つ。そうすると必然的にまきエサは左手になる。

左手にシャクを持ち、シャクのカップでまきエサを多めにすくい、バッカンの壁にこすり付けるように押さえつける。こうしてカップの周りに余計なまきエサが付かないようにする。

投げる時は基本的に手首のスナップでまくのではなく、肘と肩の動きでまく。

シャクのカップが頭の上位にくるように持ち上げ、狙った方向に押し出すようにして、時計でいう2時くらいで止めてまく。

こうするとまきエサの固まりは狙った方向にまっすぐ飛ぶだろう。

残る距離感は、感覚で覚えてほしい。距離感がつかめてくると、ウキに対してまきエサをどこに落とすかということまで考えられるようになってくる。

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