本日1月18日(金)、フィッシングショー2019inYOKOHAMAが開幕した。TSURINEWS1日記者体験に当選した岡本さんが、注目ブースのサニー商事にお邪魔して、同社いち押し製品「ディグシンカー」や「ハイブリッド天秤」の開発秘話をうかがった。
ブースには沢山の製品が!
「サニービシ」の名前でサニー商事に馴染みがある人は多いと思う。ブースには色とりどり、多くのビシが飾ってあり、来場者を多く集めている。
スタッフは寄せられる質問に親身に答えており、とても忙しそうだ。そんななか、1時間近くに渡って、こまかく教えてくれたのはシンカーや天ビンの開発者、川島久司さん。
「アマダイのファン層を拡大したい」という思いから動きのある釣法に着目してディグアームを世に出した。特長はシャベルフィンの付いたオモリと形状記憶合金を使用したアーム。
シャベルフィンは砂埃を起こして魚の興味をひく効果がある。アマダイに擬したオモリは、縄張り意識をかきたて魚を引き寄せる。この相乗効果に加え、仕掛けをハリス分あげれば、砂埃の中からオキアミがスッとでてくるシーンが演出できるという。魚への強烈アピールだ。
開発までの道のり
ディグアームの誕生には、神奈川三浦の船宿・二宮丸の船長が協力。3ヶ月間、毎日のように通い詰めて、オモリ重さ、アーム素材・長さなどを試行錯誤。最適な組み合わせを見つけ出して誕生した。
形状の発想は東北に代表される小突きカレイの天ビンにヒントを得ている。この基本形状は、プロトタイプから一貫して変えなかった。
激しく仕掛けを動かす釣りだけに、手前マツリがひん発。ハリスがアームに絡まないようにするのにもっとも苦労したという。
形状記憶合金がキモ!
この問題をクリアしてくれたのが形状記憶合金。
リーチの部分に配し、最適な長さとなる30cmを設定、手前マツリを抑止することに成功した。
軟らかい形状記憶は誘いと食わせ、根本は通常のステンレスを使用、その強度によってしっかりとフッキングさせることが可能だ。
開発者オススメの使い方!
ディグシンカーで砂埃を効果的にたたせる使い方はコレ。
①たたき上げ
②ゼロテンションからのたたき着け
①は、数回小突き、ゆっくり誘いあげていく通常の誘い方に近い。②はゼロテンションからオモリを海底で暴れさせて、激しく砂埃を立てて猛烈アピール。ゼロテンなので付けエサの位置はあまり動かないのも特徴のひとつ。たたいたあとは①と同じでゆっくり誘いあげていく。
①と②は潮の状況によって使い分けたり、海底を小突く回数を変えてたりすればより効果的だ。活性が高ければ①、なかなか食わないときは②がお勧めだろう。
通常のオモリより圧倒的に砂を巻き上げるディグシンカーは、ゲストも多く引き付け、アマダイ以外のお土産も多く持ち帰ることができる。
ただ、「たくさん釣ろう」と熱中して、小突きすぎるのは禁物。
流される船の影響でラインは斜めになり、隣の人とオマツリしてしまうケースがあるという。小突いてから誘い上げてアタリを待つ、この基本は外さないようにしたいところだ。
他にも面白い製品が
同時に面白い製品を発見。
ジェルクッションだ。風や水に強く、蜂の巣形状。座るといい具合にお尻が沈み込み、とても座り心地がいい。
ぜひ会場で座ってみてもらいたい。
<岡本一真 / TSURINEWS編>