たまにいるこの人マジで釣りが上手いなと思う人。一人だけ圧倒的釣果を叩き出したり、絶望的に釣れない中で貴重な1匹をひねり出したり、ポイントを見ただけであそこが釣れる、とわかる人が居たり。彼らの釣りウマな秘訣はなんでしょうか?自身が感じた彼らの特徴をまとめてみました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
生き物の生態に無茶苦茶詳しい
その道の研究者の方ですか?と思うほどに生き物の生態に精通している。対象魚に関しての知識だけでなく、エサになる生物のことや海鳥等についてもとても詳しい。
冬の時期のシーバスはハゼを食っている奴がいるが、冬時期のハゼは死期が近いので川の流れに負けてゆら~っと底付近を流されながらギリギリ生きているような状態、だからルアーもキビキビ動かしてはいけない。というような具合に様々な生き物の生態を知ることで釣りに反映させている。
また、調べるだけでなくよく観察しており、それだけ多くの時間釣り場に立っていたからこそ得られる情報もたくさん持っている。
地形や流れを知り尽くしている
海中のあそこに岩があって、あそこには杭が○本沈んでいる、この場所は掘れているから東風が吹くとこっちに潮が流れる等々、まるで海に潜って見たのか?と思うほどだ。魚は水中の変化に着くので、これらの情報は間違いなく釣果に直結する。最近はGoogleMAP等でかなり高精度な衛星写真を見ることが出来るが海中の詳細まではわからない。
じゃあどうやって知ったのかというと、その人はルアーの代わりにオモリだけをつけてひたすら歩いて投げ続け海底の様子をチェックしたのだそうだ。同じ釣り人として頭が上がらないが、地道な調査こそ正確な情報になるのだ。
サーフの達人ともなれば、砂浜を見渡しただけであそこで釣れる、とわかるようになる。私が過去にヒラメ釣りのパイオニア的プロアングラーと釣りをする機会があり、そのプロの言われた通りの場所で釣りをしたところ、予言通りヒラメがヒットしたことがあった。そのプロは砂浜に出来る離岸流の場所を的確に見抜いていた。素人目にはどこも同じ砂浜と海に見えてさっぱりわからないのだが、見る人が見ればわかっちゃうのである。
多彩なアプローチをする
釣り具には色々と応用の効くものがある。ルアーで言えば、トィッチやジャークといった動かし方の違いで全然違ったアプローチをすることが出来る。いわゆる引き出しの多さである。
もともとゆっくりと誘うために作られたルアーをあえて高速引きしたり、ウェイトシールを張ってあえて泳がなくさせたり、アイデア次第で様々な使い方をすることが出来る。出来るが、試して実践できるのはやはり道具への理解力がとても深いから出来る技だなあと感心させられる。
経験に基づいた論理的な釣りをする
これまであげてきた事柄は、たしかに言われてみればそうだけど実行するとなると私ももちろんだが、多くの人が面倒だとおもうことだろう。地道な調査や研究、観察を経て釣果に結び付けている達人たち。
バスフィッシングに風が吹いたらスピナーベイトという格言があるが、その格言に対して風が吹いたときはスピナーベイトを投げればよいのか!と解釈するのではなく、何故風が吹いたらスピナーベイトなのか?と考えその理由を深堀することで魚が釣れるロジックを理解できる。
そのような理解を増やしていくことで、論理的な釣りが出来るようになり釣れる確率もあがっていくのではなかろうか。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>