十津川水系支流にルアー釣行【奈良】幻のイワナ『キリクチ』不在もニッコウイワナと対面

十津川水系支流にルアー釣行【奈良】幻のイワナ『キリクチ』不在もニッコウイワナと対面

十津川水系支流に渓流ルアー釣行に出かけた。幻のイワナ『キリクチ』とは対面できなかったが、アマゴやニッコウイワナをキャッチした釣行をレポートしよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

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福岡崇史

1985年生まれの会社員。釣り好きが高じて大学・大学院で生物地理を研究。アジングやライトゲームが得意。

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渓流釣り 淡水の釣り

十津川水系支流を調査

釣行後は出来るだけ早く高野龍神スカイラインに乗りたいと考え尾根に近い支流に入る事にした。支流と言っても比較的水量も多く、淵に比べて瀬は多いものの天然モノのアマゴやイワナが釣れるなら是非にでも攻めておきたいエリアだ。

林道方向に車を進めて川沿いに上っていくが、狙いどころの場所には既に2台の車が……。先行者有りであった。渓流釣りのマナー上近い場所から入るのはタブーなので少し上流方向に車を走らせる。狙いを付けていた二か所目の場所付近に車を止めて準備とする。

本流同様にピュアリスト53UL3にエステル0.4号を巻いた12ルビアス1003で入渓する。川幅は当然の如く本流より狭く、水量も少ない。すなわちアマゴやイワナが付く場所は限られ、当然釣り易くはない。しかし、このようなシチュエーションの場所ではエサも少ない分、魚は一発必中でアタックしてくるであろうと推察できるのでキャッチ率は上がる。

川幅や水量から考えてルアーはシルバークリークミノーのスローフォールカスタム一択でスタート。僅かな淵や石の裏のヨレなどにルアーを通していくが……。なかなかヒットしない。しかも偏向グラスの曇り止めの措置を忘れたために裸眼でルアーを追うしかなく辛い状況であった。

十津川水系支流にルアー釣行【奈良】幻のイワナ『キリクチ』不在もニッコウイワナと対面入渓したエリア(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

やっとアマゴがヒット

連続する小さな淵のエリアに来た。少し水深のある淵の上流に向けてキャストする。水深があると言っても浅いのでルアーをフワリフワリと見切られない程度の速さで引いて来ると流れのヨレから出て来た魚がアタック。ヒット!小さいがアマゴだ。

しかもパーマークがはっきりと出た天然モノのアマゴ。やはりここまで来て良かったと思える一匹であった。このザ・源流というシチュエーションが何とも言えないくらいこのアマゴの価値を上げてくれる。

十津川水系支流にルアー釣行【奈良】幻のイワナ『キリクチ』不在もニッコウイワナと対面ヒットしたアマゴ(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

幻のイワナ登場かと思いきや

アマゴを写真撮影後にリリースしてさらに川を遡行する。しばらくすると少し大きめの壺のような場所に来た。何投か周りに撃ってからいかにもイワナが付きそうな岩のえぐれに向けてキャスト。一発で狙いのポイントに着水。

ワンアクションで岩の間から飛び出した魚がルアーにアタック!潜られるのを押さえてファイト。やはりイワナだ。リーダーを掴んで浅い場所に誘導する。写真を2、3枚撮ってリリース。

ニッコウイワナ

最初に見た時は色の具合がオレンジの色味を強く感じたのでまさか幻のイワナ・『キリクチ』なのかと思ったからだ。早速、イワナに詳しい友人に送信して鑑定してもらう。しばらくして連絡が来て、残念ながら過去に放流されたニッコウイワナ系の魚ではないかとの事であった。こんな簡単に釣れたら幻でも何でもないよな…。と苦笑いして退渓した。

短い時間であったが源流域のダイナミックな釣りを楽しむ事が出来た。

十津川水系支流にルアー釣行【奈良】幻のイワナ『キリクチ』不在もニッコウイワナと対面幻のイワナ・キリクチと勘違いしたニッコウイワナ(提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)

<福岡崇史/TSURINEWSライター>