2月16日、関東地方に春一番が吹き荒れた。各地で河津桜の開花も聞かれ春本番までは、あとわずかとなった。となれば「あそこが面白くなるはず」と実釣調査に向かったのが千葉県八千代市を流れる神崎川だ。印旛新川の支流だが、これから乗っ込みにかけて新川から入り込む野武士のような良型が狙える。今回は早春に有望と思われる最下流~神崎橋にかけてガイドしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
神流川の概況
千葉県白井市にある八幡神社付近が源流で、七次川、野口川、二重川などの支流と交わり印旛新川に注ぐ流程約16kmの一級河川。印旛新川の増減水(水位調整)によって下流部ほど増減の影響を受けやすい。基本は下流へ向かっての流れだが、風向きや新川の流れに影響され逆行することも珍しくない。
直近の釣況は正直なところ不明。釣れているのかいないのか。だが、これから春本番にかけては神崎川の絶好機となるのは間違いない。そうなると釣り人も多くなるので静かに狙いたいなら、これから乗っ込み前までが狙いめかもしれない。
なお記者が現認した限りでの最大は、以前本紙取材時にクマちゃんこと熊谷充氏が釣り上げた46cmオーバーで、ポイントは最下流の橋から少し上流の左岸・竿19尺両グルテンの底釣りだ。
ポイント
冬~早春の農閑期は水位が低いため最下流~神崎橋付近がおもなポイントとなる。さらに同エリアであっても、左岸全域と右岸下流部付近は駐車できるスペースがない。よって釣り座跡が集中しているのは神崎橋から300m下った右岸に集中している。なお駐車はできずとも水辺に下りられる所は無数にあるので、カートなどがあればポイント候補はさらに広がる。
水深でいうなら神崎川下流のカーブアウトライン側が最深部と思われ1本半~2本。そこから川がストレート状になるにつれて浅く1本前後。そして印旛新川合流点付近で再び深くなる。
深いほうがいいのか、浅いほうなのか。気温が冬を引きずるこの時期は迷いがちだが、お勧めは浅いほう。しかもできれば1本以内の所を探して静かに狙えば、思わぬ良型に出会えるだろう。