大人から子供まで、男女問わず愛される釣り。しかし、近年は自然環境の悪化や魚の減少、釣り人のマナーなどマイナスな面が注目される。この先も今と同じように釣りができるだろうか?子供達に釣りが楽しめる環境を残せるだろうか?今回は、未来を生きる子供達に向けて、釣りの未来について書いてみたい。これは、今(現在)を生きる釣り好きな大人全ての人に考えてもらいたい記事である。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
釣りKIDSに何を伝えるか
それでは未来の釣りKIDSに向けて、大人の釣り人が何を伝えることができるかを考えてみたい。伝える事は色々とあるが、やはり「釣りへの関わり方」これが全てだと筆者は考える。これはマナーや環境問題、命の大切さなど全てが繋がっているからだ。
釣りへの関わり方
釣りと深く関わるようになれば、常識的にゴミの放置はしないし他の釣り人への配慮などを考えられるようになる。しかし関わり方を間違えれば、非常識極まりない釣り人となるといっても過言ではない。
環境問題もそうだ。釣りに関わりが深ければ水辺や海の環境にも関心を持つし、釣った魚を捌いて食べるにしても命をいただくという意識を持つ。全ては繋がっているのだ。大人の釣り人は、未来の釣りKIDSへまずは釣りへの関わり方を伝えるべきである。
釣り好きの親の責任
しかし、それが自分の子供であったらどうだろう。ここは釣り好きの親御さんに直接聞いてみたいが、もっと違ったことを伝えたいのではないだろうか。中には自分の子供に釣りを教えないという親御さんもいるかもしれないが、もし自分の子供に釣りを教えるなら何を1番伝えたいのか考えてみるのもよい。
きっと正解はない。しかし、釣りの技術そのものを伝える。というのが一般的な答えかもしれない。それはそれでとても重要だ。将来釣りの仕事に就きたいKIDSならば、きっと役立つからだ。筆者には子供がいないので、どんな答えでも納得だが、ぜひ未来の釣りそのものを大切にできる大人になってほしいと願うばかりだ。そう考えると釣り好きお父さんの責任は重大だ。
釣りの未来
釣りへの関わり方、お父さんの教えと責任、それぞれアプローチは違うが、未来の釣りKIDSへ向けたメッセージは受け取ってもらえただろうか。
マナーやモラルの問題、釣り場の減少と魚の激減。釣りを取り巻く環境は年々悪くなっている。全て人が起こす問題だけではないが、このままでは未来に釣りそのものを残す事ができなくなってしまう。伝えるという事はどんなことでもとても難しいが、それでも誰かが伝えていかなければいけない。
釣り人は、地球の豊かな自然環境の中で遊ばせてもらっているという謙虚さを忘れてはいけない。それを忘れてしまえば釣りの未来はない。大人も子供もいつまでも楽しい釣りができる未来でありたい。そのために釣りKIDSへ何を伝えるべきか、大人は考える時がきている。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>