増栄丸でヒラメ釣り
集まったファンは10人。片舷5人ずつに分かれて乗り込み、タックルの準備に取りかかる。私の釣り座は左舷ミヨシ。
4時、熱田正二船長の操船でまだ暗い岸壁を離れ、真沖の釣り場を目指す。天候は薄曇り、海上はナギ。早朝の海上は頬に当たる涼風が心地いい。
航程50分で釣り場に到着。仲乗りが活イワシをオケに5尾ずつ配って回る。投入定刻を迎えると、船長が「さぁ始めましょう。水深は26m、漁礁周りだから根掛かりに注意してください」とスタートの合図。
イワシ、オモリの順に落とし入れ、サミングしながら送り込むオモリが着底したらイトフケをとり、1mほど底を切ってアタリを待つ。
開始早々本命顔見せ
早くも左舷胴の間に座る小澤千尋さん(葛飾区)とトモ3番の酒井一雄さん(船橋市)が、ほとんど同時に巻き上げに入った。やがて1kg前後のヒラメが浮上し、同時にタモ入れ。2人とも「イトフケをとると、いきなりグッ、グイときたよ。出合い頭でのヒットだね」と満面の笑み。
だが、あとが続かず移動。船長は小まめに移動を繰り返し、新たなポイントを探ってくれるたびに、本命がタモ入れされていく。左舷トモの目黒保さん(船橋市)は「やっときたアタリを決して逃すまいと十分に食わせたよ」と、肉厚本命を笑顔で掲げてくれた。
ゲストにマハタ&カサゴ登場
ポイントによっては、マハタやカサゴが食ってくる。しかも良型が多い。とくにマハタは、鮮魚店でもめったにお目にかかれない高級魚で大歓迎。
右舷胴の間の中根將暢さん(つくば市)は、食べごろの肉厚本命に加えて丸々とした良型マハタもゲット。「盆と正月が一緒にきたような気分だよ」とご満悦だった。
右隣りの尾川勝元さん(千葉市)も、良型マハタを取り込んで至福の笑顔。左舷トモ2番の吉田慎一さんも、でっぷり肥えた大型マハタを仕留め、「ヒラメに加えてマハタもゲットでき、これで土産は十分だよ」と破顔一笑。