暑い夏はとにかく涼しく過ごしたい。でも釣りに行きたい。矛盾しているようだが、それをかなえてくれるのが滋賀県が誇る日本最大の淡水湖、琵琶湖だ。今回はそんな琵琶湖を丸ごと満喫しようと、一宮市のフィッシングタックル・カリプソ店長の大宮好騎さんと7月2日に湖北エリアを訪れた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
ターゲット&プラン
さて、今回の琵琶湖釣行ターゲットとプランだが、まず琵琶湖流入河川で小アユを釣ってその場で調理して食べ、その後は夕マヅメに湖内に入ってルアーでハスを狙おうというもの。当日は昼すぎに大宮さんと琵琶湖に向かった。
ポイントは好調続く塩津大川
最初の目的地は長浜市の塩津大川だ。小アユではメジャーな川だが、今年はややスタートが遅れ気味。それでも梅雨入り前後から一気に群れが遡上し、例年通りの釣れっぷりを見せている。
現地ではすでに昨年も取材に協力していただいた長谷川さんら一行が、朝から小アユ釣りを楽しんでいるとのこと。ポイントは塩津大川のやや上流域で、塩津小学校前といわれるエリアだ。
増水が奏功し順調な食いっぷり
長谷川さんらと合流すると、同行のメンバーは上下流に散らばって思い思いに楽しんでいるようだ。前日までの雨で増水はしているが、それが良かったのか、次々に小アユがキラキラと宙を舞っている。
見るとお子さん連れのメンバーは釣りだけでなく、網を持って岸寄りの草周りでガサゴソ。この日は目に止まるような獲物はなかったが、平水に戻ればカワエビやドンコなどが取れそうだ。釣りをしながらこんな川遊びができるのも、たまらない魅力だろう。
肝心の小アユは順調に釣れており、それぞれのスカリやビクには多くの小アユが泳いでいる。仕掛けはスタンダードな小アユサビキで、ハリは2~2.5号。大きめの玉ウキに仕掛け最下部にまきエサカゴやまきエサラセンといったもの。
エサはマルキユーの当選小鮎まきエサを中心に、シラスやサバ缶にパン粉を混ぜた手製のもの。上流に仕掛けを振り込み、トコトコと流していくと途中で玉ウキが不自然に躍りだす。これがアタリだ。多少の濁りは入っていたが、流れの中にはまきエサに群がる小アユの姿が見える。この日は女性陣も大活躍。次々と釣れる小アユに歓声が絶えなかった。
立ち込んで釣れば涼しさ満点
この日は雨後の晴れで、日中はかなりの暑さになった。そんな日でも立ち込んで釣れば、涼しさ満点。私もサンダルに履き変えて川に入ってみたが、これがもう涼しいのなんの。
ひんやりとして、これなら一日中でもサオを振っていいられそうだ。やっぱり夏はこうでなくちゃ……と実感したひとコマだった。
揚げたて小アユは極上の味
ひとしきり小アユを釣った後、長谷川さんがコンロと鍋と用意。鍋に油を注いでコンロに火をつけた後、釣れた小アユの腹を出して水洗いした後に小麦粉をまぶす。そして油が十分に加熱されてから小アユをイン。
じゅわ~っと聞くだけでヨダレが出そうな音が響いた後、キツネ色になった小アユたちが次々に皿に盛られていく。早速いただくと、揚げたてアツアツの小アユはもう最高の味。車なのでビールが飲めないことが、これほどつらいとは……。
子供たちも食欲旺盛で揚げた小アユはあっという間になくなり、長谷川さんは追加注文に大忙しだ。
塩津大川