秋も深まり、朝晩には肌寒さを感じるようになると、美味いフグ鍋が恋しくなる。今回は愛知県・南知多町師崎の石川丸で、ショウサイフグを食わせカットウ仕掛けで狙った。強風のなかではあったが、狙い通りに本命ゲットできたのでレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎)
石川丸でフグのカットウ釣り
秋も深まり、朝晩には肌寒さを感じるようになってくると、家族から「そろそろフグ鍋が食べたいなぁ」の声。これを聞き逃すはずもなく、「じゃあ今週末に釣ってくるよ!」と、愛知県・南知多町師崎の石川丸に即予約を入れた。
10月29日は割と早くに師崎に到着したが、駐車場にはかなりの車が止まっている。受付を済ませてカワハギ、フグ船の第八石川丸に乗り込むと、すでに胴の間からトモはサオで埋まっており、空いていた右舷ミヨシに座を確保した。
船長に最近の状況を聞くと、まだカワハギが主体でフグはポツポツという感じとのこと。う~ん、カワハギもいいけど家族に約束してきたのはフグだから、これは困ったぞ。
すると船長から「今日は風が強く吹きそうなので師崎前でやるのでヒガンフグが期待できるよ」とのうれしい情報。
当日のタックル
当日のタックルは、専用ザオにPEライン1.5号を巻いた小型両軸リールの組み合わせ。仕掛けはカットウの上に胴つき3本バリの食わせを付けた、いわゆる食わせカットウ仕掛け。
21人の釣り人を乗せて、午前5時50分に岸壁を離れる。船長が船のもやいを外す時に、「すぐに開始になるから準備をしておいて」と声をかけてくれる。その言葉通り、6時5分にはエンジンがスローになり「始めてください」のアナウンス。
思ったより風も吹いており波もあるので、エサ付けも大変だ。食わせのハリにはアサリを付け、カットウにはアオヤギをタップリと付けて投入しアタリを待つ。水深は8m前後だ。
そして待つこと30分。聞き上げた時にひったくるようなアタリが出た。引きもかなり強烈。期待していたら、白い魚影が見えてきた。注意深く見るとアイゴだ。中乗りさんが来て、魚バサミでつかんでハリを外してくれたのでリリースする。
ファーストヒットはカワハギ
しばらくして移動。今度は水深17m前後を流す。しかし、なかなかアタリが出ない。私の釣り座は船の先端で、やや高くなっているので後方までよく見渡せる。トモの方では魚が時折上がっているのが見える。
そして、ようやくカカンッカカンッと特徴的なアタリが出た。カンカンとした金属的な振動を味わいながら巻き上げる。海面に黒っぽい魚影が見えてきた。カワハギだ。これは食わせ仕掛けに掛かっていた。