6月23日の10時からの2時間弱、長野県東信地方の上小漁協管轄内でルアーフィッシング釣行に出かけた。その模様を含め、夏の渇水期のポイントの選び方及び攻略法を解説してみたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤岡和貴)
長野の渓流ルアー釣り
上小漁協は東信地区を拠点とした漁協である。神川水系・鹿曲川水系・依田川水系・浦野川水系と、4つの水系に囲まれた漁場がある。
ターゲット
イワナが中心の漁協であり、ヤマメも存在するが数は少ないとされる。当日は上小漁協より一般に公開されている上記記載の水系の一つ神川水系をルアー釣りで狙っていくことにした。
釣果
釣果は、イワナを中心に4匹だった。当日の活性は高くバイトだけで10匹以上の渓流魚に出会えた。
渇水期のポイント選び
気温上昇とともに渓流は草木が茂り、新緑美しい季節の到来だ。解禁時期から春の寂しい景色とは一変しなんとも清々しい気分にかき立ててくれる。これだけでも十分に釣り人を楽しませてくれる。しかしながら同時に釣り人に必要なのは釣果だ。今回はそんな渇水時期狙うべきポイントを解説していきたと思う。
上流域を狙う
渇水時期の渓流魚は水温上昇にともない下流域から上流域へ住処を求める。簡単に言えば涼を求めている。そのため上流域をポイントに絞り狙うのが大事だ。
流れのある瀬を狙う
渇水時期は同時に渓流魚に捕食される虫の活性も高く、捕食を活発に行っている場合が多い。そのため意外だが流れのある瀬に渓流魚がいる場合が多い。基本的には落ち込みなど淵の方が良いとされるが数狙いの場合はポイントが変わってくる。大物狙いの場合は淵を集中的に狙っても構わない。
スピナーを使う
ARSスピナ―を使うのが効果的。ブレードを付けたシンプルな作りのルアーだがこれが渓流魚に反応がいい。スピナーは水中に落ち込んだ虫をイメージしながら、渓流の流れによって回るブレードが渓流魚に魅力的な印象を与える。特にブレードが金メッキのものは今回反応が特に高かった。初心者にもただ巻きで扱え、釣果を残せる。ミノーにくらべ安価なスピナーは釣り人の中では中毒性ありとも言われるほどだ。
活性は高く数釣りは見込めるがARSスピナーはミノーなどに比べ小さいため釣れるサイズは平均的だ。20cm弱が中心だろう。尺狙いの釣り人にとっては満足できないかもしれない。尺のような大型にくらべ俊敏性の高いからだろう。
イワナの丸揚げを堪能
気温上昇とともに渓流魚の活性は高い。今後も数釣りができると感じることができた。忙しい毎日を抜け出し渓流を訪れてはいかがだろうか。そこには美しい渓流魚が息を潜めて釣り人たちを待っていることだろう。是非ともチャレンジして欲しい。
今回は釣果であるイワナを丸揚げにしてみた。背開きにし、玉酒に漬け込む。渓流魚だけに限らず、魚全般に使用可能だ。血抜きと臭み軽減と下味付けに効果がある。
洗ったのち水分を拭き取り片栗粉をまぶし唐揚げにすれば完成だ。魚の旨味を閉じ込めたシンプルな調理だ。塩を軽くふればさらに深みが増すだろう。
<藤岡和貴/TSURINEWSライター>