梅雨(つゆ)、夏にかけての風物詩として定着しているのがイカメタルゲームだ。数年前までは夜釣りのイメージも強かったが、現在では昼夜問わず楽しまれるようになった。今回はそんなイカメタルゲームについて、エル・クルーズの岩室船長がハウツーや釣果情報などを解説。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)
ナイトゲーム攻略の基本
メタハラやLEDなどの集魚灯を用いて釣りをするナイトゲーム。広範囲にいるイカを寄せるのでデイゲームと比べると数釣りが期待しやすい。また、明るい時間帯はボトムにいたイカが、集魚灯の灯りに寄せられた小魚を捕食しに中層、ときには表層付近まで上ずってくるので釣果を伸ばすにはヒットレンジの把握が重要となってくる。
もちろんアクションやカラーなどでも釣果の差は出ることも少なくないが、それ以前にイカがボトムにいるのか、中層もしくは表層付近まで浮いてきているのか、当たりレンジを見つけていく作業に集中した方が釣果は伸ばしやすく、日によっては全く浮いてこないときもあれば水深10mほどのシャローレンジで爆釣するなんてこともある。同船者と協力してヒットレンジの共有を図ることで、スムーズにレンジの把握が可能だ。
タックルは原則としてカウンター付きのベイトリールが必須。カウンターなしのベイトリールやスピニングリールでもハンドルの巻き数やラインのカラーリングで水深を把握することはできるが、カウンター付きのベイトリールの方がアレコレと考えずに狙いたい水深が分かるので無難だ。
デイゲーム攻略の基本
イカのいる水深を把握していくことが攻略の基本となるナイトゲームに対して、デイゲーム攻略のキーとなるのは「ボトム」。ケンサキイカは昼間の間はボトムに張りついている形で群れを作っているので、攻めるレンジはボトムから2、3m上まで。
その中でアクションやスッテのカラーなど、その日の当たりパターンを見つけることが釣果を伸ばすコツ。また、ボトムレンジでの釣りとなるためスピニングタックルでもOK。