史上最速の梅雨明け宣言が発表された。これからますます猛暑日が続くことだろう。こうなると恋しくなるのが涼しい高原湖だ。朝霧高原の一角にある田貫湖は海抜660mにあり、下界と比べ明らかに気温が低く爽快な釣りが楽しめる。百戦錬磨の魚が多い同湖、なかなかひと筋縄ではいかないが、攻略しがいがあるのでぜひ挑戦してもらいたい。
（アイキャッチ画像提供：週刊へらニュース 熊谷充）
TSURINEWS編集部
田貫湖の概況
海抜660m、周囲約3.3km、最大水深約8mの人造湖。富士山を真東に仰ぎ春はサクラ、秋は紅葉が美しい。昨今のキャンプブームと相まって、南側キャンプサイトは週末だと予約困難なほどの人気ぶり。
それもこれも湖畔から拝める霊峰富士のおかげだろう。空気が澄んだ冬場には雪化粧した逆さ富士が拝め、さらに例年4月・8月の20日前後は富士山頂から朝日が昇るダイヤモンド富士となり、大勢のカメラマンでにぎわう。
概況図（作図：週刊へらニュース 熊谷充）6月24日現在、水位は若干下がり気味。一本松や神社前など各桟橋からの釣りでは、ヒシャクやひも付き水汲みバケツなどがあると便利だ。
アベレージサイズは33～35cmで、時に40cmクラスも交じる。ダラダラ乗っ込みの影響か、いまだ抱卵した魚も見かける。釣況は上中下で分けるなら真ん中。オデコはないが日並みの差が激しく、悪い日に当たると共エサで釣りきるのは苦労させられる。
ポイント
夏に人気なのが桜並木～前岩の突端。気温が上がる午後から日陰になるので、涼を求める人には最適だ。
手軽に竿を出したいなら、やはり湖畔各所にある桟橋がいい。神社前、北・南ボート、一本松が人気で、キャンプ場駐車場前にある南釣り桟橋だけはなぜか人気薄。おそらく減水のため桟橋から水面までの距離があり過ぎるからだろう。
一本松桟橋（提供：週刊へらニュース 熊谷充）1級ポイントの北岸・への字周辺は日中に真正面から太陽光を受けるので、暑さに弱い人は避けたほうが無難。ただし魚はいる！
への字周辺（提供：週刊へらニュース 熊谷充）筆者がよく入釣する南エン堤は午前中なら太陽が後ろ側なので、パラソルを差せば暑さはしのぎやすい。しかし午後は前から日が差し込み、しかも逆光気味となるのでウキがかなり見にくい。
北側エン堤（提供：週刊へらニュース 熊谷充）釣況的にはどこがズバ抜けているとかはない。どこに入釣してもウキは動くだろう。今年も猛暑が予想されている。自分にとって快適なポイントを見つけだしてほしい。
