磯のゲスト魚として知られるブダイ。九州地方に多く、ブダイ、アオブダイ、ヒブダイの3種類がいる。今回は「ブダイの仲間ランキング」と題し、食べ方や市場での値段などを紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
ブダイ
釣り人の間では赤ブダイと言い、体全体が赤い。よく釣れるサイズは40cm前後で、時折50cm超えも交じる。50cm級の成魚になると腹ビレ付近が、やや緑色っぽくなる。九州南部ではスーパーに並ぶこともあり、刺し身、鍋、みそ汁などで食べる。
アオブダイ
文字通り、青くてブダイよりも大きくなる。まれに80~90cm級の特大サイズがくる。昔は食用にしていたものの、近年は食中毒の事例があり、食べなくなった。
原因はアオブダイが食べるイソギンチャク。元々アオブダイには毒はなく、毒をもつイソギンチャクを食べたアオブダイの体内に蓄積されるという。この毒素、火を通してもなくならないそうだ。
ヒブダイ
ヒブダイは知る人ぞ知るブダイの王様。九州南部に多く、アオブダイと同様に大きくなる。見た目が黄色っぽいことから、黄ブダイとも言われる。
オスの成魚になると70~80cmあり、ピンクと青のツートン。メスはオスよりもやや小ぶりで、黄色に鮮やかな青のストライプが入っている。ちなみこの色はウロコに付いていて、皮を剥いでもきれいに残る。
ベラの仲間
いずれもベラの仲間でもあり、ほぼ同じ場所にいる。参考までに、九州の磯で釣れるベラはササノハベラ、キュウセンベラ、アカササノハベラの3種類。