碧南釣り広場でサッパが釣れているという情報を得て、4月2日に妻とともに釣行した。6時半ごろから釣れ始め、表層狙いで入れ食いに。まきエサを使わずに69匹の釣果を得た当日の模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)
碧南釣り広場でサビキ釣り
名古屋市名東区の自宅周辺では桜が満開となり、季節はすっかり春を感じる。しかしこの日は寒冷前線の影響を受け、寒くなるとの予報通りの天候となった。
サッパは、日の出直後の明るくなった時間帯から釣れ始めるという経験を信じ、自宅を午前3時30分くらいに出発した。途中コンビニで飲み物を購入して、碧南釣り広場へは午前5時30分ごろに到着した。
碧南釣り広場は駐車場や周辺には公衆トイレ、自販機もある施設が整っている釣り場だ。
釣り始めは反応なし
日の出前だったがすでに駐車場は満車で、釣り場は釣り人であふれていたため、釣り座を確保するために探し回った。先に釣りをしていた人に了解を得て、やっと2人分のスペースを確保して準備を始め、午前6時くらいから釣りを始めた。
碧南釣り広場は碧南火力発電所から温排水が出ているため、周囲と比較して水温が少々高い。そのため低水温を嫌う魚が集まりやすい状況にあるようだ。
周辺ではサッパはまだ上がっておらず、ボラの稚魚が上がる程度で、たまにサッパ狙いのサビキ仕掛けに稚アユが引っ掛かるぐらいだ(稚アユは5月末日まで狙って釣ることは禁止されている)。
碧南釣り広場の特徴
サッパはまだ掛かっている様子はなかったが、取りあえず仕掛けを投入して様子を見てみる。碧南釣り広場の特徴として、堤防の際でも排水により流れがある。その流れは不規則に変化しているので、オモリは5号以上が必要。
また仕掛けが流れによって動くので、オマツリを防止するためにも釣り人との間隔を開ける必要がある。
妻のロッドに1匹目
午前6時30分くらいに、私たちの釣り座からおよそ20m離れた場所でサッパらしき魚が上がったのが見えた。そろそろ釣れだすかもと思いながら、それまで置きザオにしていたロッドを手持ちに替えた。
その直後に妻のロッドに小刻みなアタリがあり、サオの先端が震えた。何か掛かったらしい。引き上げると最初のサッパを妻がキャッチした。
表層狙いで著者にも本命
表層で釣れたとのことだったので、これをまねて仕掛けを表層付近でゆっくりと上下させるイメージでサオを操作した。この動作を繰り返すと私のサオにアタリがあった。小気味よいプルプルという振動がラインを通して手に伝わる、初めてサッパの引きを感じた瞬間だった。
魚が小さいため、アタリがあると簡単に上げることができる。しかしハリ掛かりが浅かったり口以外の箇所に掛かっていたりすると、仕掛けを上げた途端にバレてしまう。ただバレたとしても魚影が濃いので、そのまま待っていれば次の魚が掛かっている。
サッパはだいたい5cmくらいのサイズだった。魚を手でつかむと暖かい。温排水のため温度が周囲よりも高く、それが魚をこの場所に集めているということを実感した。