市販のお刺身はとっても美味しいですが、実はほんのちょっとのひと手間でもっと美味しく食べることが出来るのをご存じですか?今回はそんな裏技『塩水処理』をご紹介します。
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売れ残ったお刺身
残業終わりや夜にスーパーに行くと、お刺身コーナーに値引き札が貼ってあるお刺身を見たことはありませんか?
そういった値札が貼られているお刺身は色が変色していたり、魚のドリップが出ていたり、ハリが無い感じ・・など、安くなっていてもちょっと敬遠しがちです。
しかし、ある方法を踏むことでこのお刺身が蘇るとしたら、今後は積極的に購入するようになりませんか?今回はそんな魔法のような方法をご紹介します。
お刺身の劣化
鮮度の良いサカナの身は特に臭いは気になりませんが、時間が経つにつれサカナの身はトリメチルアミンという物質が発生し、だんだんと生臭くなっていきます。
また、特に切り分けられたお刺身は空気に触れているせいで酸化進んでいるため、色もあまり良くなく、茶色っぽく変色していることが多いです。
しかし、市販品でも食べる前にある過程を踏むことで、匂いや表面の色が改善されることをご存じでしょうか。その方法が『塩水処理』です。
塩水処理
塩水処理というのは簡単に言うと、刺し身を洗うことを指します。
「え、洗うの?」と思うかもしれませんが、先にも述べた臭いなどはサカナからにじみ出た脂が酸化する事で強くなります。実はこの成分は水に溶けやすいため、洗うことで流れてくれるのです。
では、水道水でサッと流せばいいのでは?と思うかもしれませんが、水道水でサカナの身を洗ってしまうと、浸透圧の影響でサカナの身が水っぽくブヨブヨになってしまいます。臭いが取れても刺し身自体が水っぽくなってしまっては本末転倒です。
それを解消できるのが、海水と同じ濃度の「塩水」であり、塩水を使うことで身に水が入らず、嫌な臭いも落とすことが出来るのです。