渓流釣りの好釣り場としてお勧めなのが、日本海に流れ込む九頭竜川上流部の支流・石徹白川だ。今回は大進橋下流と石徹白橋から県境付近までを詳しく紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)
3魚種が釣れる
石徹白川は日本海に流れ込む九頭竜川上流部の支流だ。九頭竜川といえば福井県だが、石徹白漁協管内は岐阜県郡上市白鳥町になる。石徹白川は福井県との県境付近で、漁協の管轄が奥越漁協に変わる。石徹白川下流部は奥越漁協となり、福井県大野市朝日地区で九頭竜川に合流する。
石徹白川上流部ではニッコウイワナが生息し管内では、イワナ、アマゴ、ヤマメが釣れる。元々ヤマメの川だが、昭和初期にアマゴが放流され近年では、ヤマメよりもアマゴの方が繁殖している印象を受ける。
また石徹白漁協にはキャッチ&リリース区間があり、支流の峠川や前川の一部が区間となる。キャッチ&リリース区間では原則エサ釣りは禁止。フライ、テンカラ、ルアー釣りのみとなる。
大進橋下流
白山中居神社の近くにある大進橋。橋から上流にある大エン堤までは禁漁区。自然産卵用場所のために禁漁区にしているようだ。橋下流は左岸に山がそり立っているため、右岸からのアプローチになる。4月後半ごろから新緑が美しくなり、釣りをしているだけでも癒やされる。
駐車スペースは所々にあり川との段差も少ないため、入川は比較的容易。渓相は瀬、段々瀬、流れ込みが続く。大淵はないが、魚影は濃くアマゴ、ヤマメ、イワナが釣れる。イワナは良型が多い。
石徹白漁協は3月に解禁するが、実質釣れだすのは4月後半からなので、釣行は5月ごろでもちょうどいい。真夏でも水温が低いので、他の川が釣れなくなってからが本番だと言ってもいい。
エサは4月、5月はヒラタ、オニチョロ。カワムシがなくなればミミズ、イクラ、ブドウムシ。
石徹白橋から県境付近まで
石徹白橋から下流は道が狭くなり、交通の便が一気に悪くなる。見通しも悪いので、車での走行は細心の注意が必要。以前は小谷堂と呼ばれる地区も石徹白漁協の管轄だったが、2014年から管轄が奥越漁協に変わった。
県境付近は開けた渓相で、7mのサオが十分振り込める。大淵もあり水量も多い。アマゴが主体で型は平均良い。イワナも良型が交じる。
増水時はポイントがなくなるので、平水時や渇水時の方が釣りやすい。また川の透明度が高いため、ポイントへのアプローチは慎重に。
石徹白川の渓流釣りの魅力は、大自然の中で釣りができること。川でサオを振り自然に溶け込むと、日常の雑踏も忘れられる。石徹白川へは福井県からでも岐阜県からでも交通の便は良くないので、釣行の際は車の走行にご注意を。またコロナ対策も忘れずに。
<週刊つりニュース中部版APC・松森渉/TSURINEWS編>
石徹白川
問い合わせ:石徹白漁協TEL=0575(86)3001