そろそろビンナガマグロジギングのシーズンが開幕する。ということで、これから数回に分けてビンナガジギングの基本を紹介する。今回はビンナガのシーズンについて紹介。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中耕二)
マグロ釣りは難しくない?
マグロを釣ってみたいと思いませんか?メモリアルフィッシュをキャッチしましょう。
日本近海でマグロと言えばクロマグロとキハダ、メバチ、ビンナガ、コシナガの5種類。クロマグロは保護対象なので除外しますが、キハダ、メバチ、ビンナガは釣れます。因みに、正式和名にマグロと付くのは、マグロ属ではクロマグロだけ。私が住む関西圏では、和歌山や三重でキハダを狙ったキャスティングやジギングが盛んです。釣ってみたいと思いませんか?
でも、なかなかチャレンジできないですよね。どこで釣れるの?いつできるの?どんな道具が必要なの?費用も莫大では?そもそもマグロなんて釣れないんじゃ?
費用がかからないとは言いませんが、ビンナガなら割と簡単に釣れます。乗合船も多くあります。漠然とマグロが釣ってみたいと思っていて、実行から丸3年。これまでに2桁をキャッチし、この夏にはメバチ56kgを釣りました。更に言うなら、過去に釣った80cm以上のブリの数よりマグロの方が多いんです。ほら、釣れそうでしょ。
トンボ(ビンナガ)ジギング
釣ろうと思えば、手段はエサ釣りとルアーフィッシングがあります。これからご紹介するのは、ビンナガを狙ったルアーフィッシング(ジギング)です。これからシーズンを迎え、初めてのマグロチャレンジにはお勧めです。実体験も踏まえて、ご紹介していきます。
正式和名でビンナガと呼ばれる小型のマグロは、長い胸ビレが特徴です。小型といっても10kgでは小さいとされます……なんといってもマグロですから。スーパーではビンチョウマグロとして売られており、回転寿司のビントロはこのマグロのことです。長い胸ビレがトンボの羽のようなので、トンボと呼ぶ地域が多いようです。
トンボジギングのシーズン
今回はシーズンを初期、盛期、終盤に分け、それぞれの特徴を紹介します。
紀伊半島の場合、釣期は11月下旬~翌4月上旬と長く、最盛期は2~3月でしょうか。そのトンボを狙うジギングだからトンボジギング、略して「トンジギ」です。釣れだしてまだ3年程度で開拓中の釣りで、分からないことも多いです。漠然とマグロが釣ってみたいと思っていた私が、実行に移した切っ掛けがこのトンボジギングでした。手探りで始めたので、最初はボウズでしたけどね……(笑)。
開幕初期
昨シーズンを基に書きますと、シーズン初期は型がよく平均15kgサイズですが、数は出ません。船で0~2匹といった釣果が続き、ボウズのリスクは高い時期です。
1月も同様のパターンですが、ボウズ率は下がってくると思います。これは、水温が下がることでトンボが高水温の潮に固まるからではないかと思います。個人的には、12月中旬が釣れる確率も上がってきて型もいいので、狙い目ですね~。
最盛期
2021年2月には新群れが接岸して爆発。2020年2月も数が釣れた記憶があります。全員安打は当たり前、マグロが船倉に入りきらず早上がりなんてことまでも……。ただ、型は小さくなり10kg未満のサイズが中心となります。
3月上旬も同様のパターンですが、水温が上がるとともに群れが分散するのか、数が出なくなります。そのかわりにトンボより高水温を好むキハダが混じるようになります。
シーズン終盤
4月中旬になるとトンボよりキハダの1発狙いの様相となります。2021年3月下旬の釣行では、船中でトンボ17kgまで5匹、キハダ52kg1匹とキハダらしきブレイクでした。残念ながらキハダは私にはヒットしてくれませんでした。小トンの数釣りも楽しいのですが、1発大物が期待できる、この春シーズンが好きですね~。
10kg未満を小トンと呼び、10kg以上は中トン、20kg以上はタネトンと呼びます。タネトンは、「種」を持つ大人のトンボってことですね。個体差はありますが、デカい方が旨いですよ。是非とも釣ったマグロでマグロ三昧を経験してください。