震災でダメージを受けた茨城の鹿島港。港内は整備されすっかり綺麗になっている。その岸壁を左手奥まで進んだところにあるのが豊(ゆたか)丸の船着き場就航して数年、まだピカピカの19tの船が出迎えてくれる。
20年の腕前と珍しいアイナメ専門船
遊漁船を始めたのは、出頭豊一・大船長。代々、漁師の家系だったが、同港の第二十五作田丸(現在は廃業)のチャーター船として主に土日に出船。平日は漁というスタイルを20年以上続けてきた。
その後、「豊丸」として看板を掲げてすでに18年、現在メーンで舵を握るのは息子の若船長 出頭洋幸さん。
高校に通いながら修行を積み、卒業と同時に家業を継いだ意欲的な船長。出船と同時にヤリイカやアカムツ、テンヤマダイなど幅広い釣り物で好釣果を出し続けており、常連の信頼は厚い。
最大の特徴はアイナメ専門船があること。同沖は大型が釣れる魅力的なポイントだがこの宿でしか受け付けていない。
「常連に頼まれて始めたけど、釣り方を覚えるまでは大変だったよ」と大船長は笑う。
ときには女将が中乗りとしてサポートするなど女性ならではの気遣いが期待できるのも嬉しい。
<週刊つりニュース関東版 大谷/TSURINEWS編>
▼この船について
豊丸
エリア:茨城南エリア
出船港:鹿島港