初夏の味・アジを狙って、マイボートで釣行した。マジックでサビキの色をかえて反応のない群れに口を使わせ、大アジ4匹をゲットした釣りの模様をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)
マイボートで泉南沖へ
5月19日、まずは大阪湾奥を目指す。大阪南港沖の新島周辺でアジングをしようと思ったが、ラジオから大阪南港はコロナワクチンの接種会場とのニュースが流れてきた。心情的に大阪南港近くで釣りができない。針路を泉南に向ける。
最初のポイントは、常夜灯が海面を照らしている場所。明暗の境ギリギリを狙おうとボートをドリフトさせるが、サヨリの蝟集を数個見ただけでノーヒット。そうしているうちに周囲はかなり明るくなってきた。
関西空港沖へ転戦
そこで関西空港の沖に向かい魚探で魚を探す。水深は22m。底べったりに反応があったので、勝負が早いサビキ仕掛け(土佐カブラ4本バリ)を落とし込む。しかし反応がない。
マジックでサビキの色かえアジ45cm
前日の雨の影響で少し潮に濁りがあったので4本バリのうち2本をマジックで緑に塗ってみた。仕掛けをかえるより安上がりだしスピーディだ。
20号のオモリが着底して、次の瞬間に竿先が絞り込まれる。青物?と思うほどよく引く。上がってきたのは45cm近いマアジ。黒系の回遊型アジでトツカアジより脂は少ない。
この調子で立て続けに3匹が釣れる。取り込みにはタモを使わなかったので1匹はオートリリースしてしまったが、良型がそろっただけに4匹で十分と帰港した。
アジ漁のうんちく
当日、ポイント近くでは底引き網の漁船が網を漕いでいた(網を引っ張ることを漕ぐという)。
そういえばアジが底引き網で捕獲され、スーパーで売られているというような記事が載っていたが、普通アジはまき網、定置網が多く、底引き網で大量には漁獲されない。またスーパーで売られているあるアジでも高価なものは一本釣りである。そして空胃で出荷するのがセオリーである。
自分が乗船したことのある旋網漁船は、まず運搬船兼探索船(灯船)がアジの群れを探す。ソナーでアジの群れを探し出したら、アジの群れを集めるのに走光性を利用する。それを網船が巻く。魚は運搬船にて港に運ばれる。網船は次の投網をするというのが旋網の流れで、一番アジを大量に漁獲できる。
<有吉紀朗/TSURINEWSライター>