アユトモ釣りのお勧め河川として、今回は飛騨川漁協管轄エリアを紹介する。6月12日解禁の白川と26日解禁の黒川をピックアップした。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・栃井千万人)
想像以上のサイズでドンブリも
飛騨川水系の下流部に位置する岐阜県飛騨市の飛騨川漁協は、アクセスが良く遠方からの釣り人でにぎわう。解禁日は今シーズンも2段階方式で白川が6月12日(土)、黒川や佐見川、神渕川などが6月26日(土)。天然遡上は飛騨川本流の川辺ダムまで遡上する年があるらしいが、くみ上げ放流は行っておらず、ほぼ100%放流と思っていい。
稚アユの放流量は11t+αで内訳は琵琶湖産6t、岐阜県人工産5t+αを計画。人工産の+α分が例年より多い。放流期間は4月20日から開始して6月初旬までに完了し、追加放流の予定はない。管内には稚アユの種別にムラなく放流するので、結果的に湖産と人工産が混じる。
琵琶湖産の大きさは例年と同じ10g7cm前後と聞いているので、順調に育てば6月12日ごろに20cm80g級になると思う。昨年の解禁は想像以上のサイズに育っていて、各所でドンブリが連発し私もその1人だった。
初秋には夢の尺オーバーも
昨年の白川解禁は雨にたたられ、午前9時ごろに濁流になってしまい、4日後の水況が落ち着き始めたころからフィーバーした。2段階方式の黒川、佐見川の解禁日はスタートダッシュにわいた。
終盤に尺アユの声を聞くことはなかったが、釣友が29.7cmを白川町の中川地区で釣っている。狙う時期は9月中旬から10月初旬で、27~28cmが釣れれば夢の尺アユが現実見を帯びてくる。
白川のポイント
今シーズン白川で狙う場所を紹介しよう。まず解禁当初は白川町と東白川村の境界より上流がいい。過去の経験から解禁当初は当たり外れがあって、まんべんなく放流しているにもかかわらず、不思議と上流部の方がスタートダッシュを決めている。
そこで狙う大本命としたら、五加地区の宮代橋から柏本橋間で写真を参考にしてほしい。大混雑するが、100匹超の声を聞くのはこの辺り。少しでも混雑を避けたいなら上流の加子母地区を目指すのもいいが、型が落ちるので道の駅加子母周辺までにしておきたい。その辺りなら17cm級が望めるだろう。逆に型は申し分ない下流部の白川町内で勝負するのもありだと思う。