全国的に有名な明石ブランドのマダコ釣りがシーズン開幕。良型交じりで好調に釣れているとのことで、今期の様子を見に行ってきた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・中西)
明石のブランドマダコ
明石海峡は速い潮の流れが名物で、この潮に揉まれて育った魚は身がしまっていて非常においしいと定評がある。マダイや青物の漁場として有名だが、それ以上に有名なのが、今回のターゲット・マダコである。なんでも速い潮に流されまいと踏ん張るから、足が太く育つのだとか?その真偽のほどは分からないが、間違いなく日本一有名なブランドマダコだろう。
そんなマダコは基本的にタコ壺で漁獲されるが、明石の漁業権を持つ船宿なら釣ることも可能。一昔前はタコテンヤと呼ばれる舟型の仕掛けに豚の背脂や鶏のささ身をくくり付けて狙うのが一般的だったが、ここ数年ブームとなっているのが、タコエギを使った釣りだ。
タコがエギを触る前アタリまで手に取るように分かるようになったことでゲーム性が向上し、その食味も相まってシーズン中は平日でも予約がいっぱいになるほど人気になっている。
丸松乗合船でタコエギング
今回乗船したのは明石のタコ釣りでは老舗的存在の丸松乗合船。今シーズンも開幕から連日マダコを狙って出船している。もちろん、ベテラン船長の案内で、釣果は安定。予約できればお土産は有望だ。
当日はアルファタックルフィールドスタッフの和田勝也さん、メーカー社員の下地さんと午前5時に明石浦漁港を出船。30分ほど走り、まずは鹿の瀬の水深35mラインへやってきた。
潮の緩いうちは水深のあるエリアを探り、速くなったタイミングで浅場へ移動、終盤の潮が緩むタイミングに再び深場を攻めるというタコエギングプラン。
シーズン序盤は深場で釣れる傾向にあり、実際今も30mくらいのところで数も型も出ているそうだ。
タコエギングの釣り方
タコエギングの基本の釣り方は、着底したらオモリを浮かさずエギをシェイクしてアピールし、その後ラインテンションをかけてアタリを聞くというもの。
動かしたあとにオモリが浮くか浮かないかくらいの状態にして、テンションを抜いてやると、ヌメッという感触が出ることが多い。この時オモリが倒れたりサルカンのジャラッとした感触が出るなら、タコは抱いていない。
ジワーッと重みが乗るタコのアタリが出ても、この時はまだ足でエギを触っている段階、ここでアワせても乗らないことが多い。少し送り込んで待ち、タコがエギをしっかり抱いたのを確認してからアワせる。
ほかにも、ゆっくりと動かして誘いながらアタリを聞く、テンションをかけてオモリが浮くか浮かないかギリギリの状態でシェイクして誘う、テンションをかけてじっと持っているだけなどのバリエーションがある。いろいろ試してその日のパターンを見つけよう。
それでもアタリがない時は、一度5m、10m浮かして落としなおす、浅いポイントの場合は一度回収して落としなおすのが効果的。タコは落ちてくるものに反応して寄ってくるので、周りで釣れているのに反応のない場合はぜひ試してみよう。