本格的なシーズンを迎えたチヌを狙い、徳島県阿南市の磯村の磯へ釣行した。大型のバラシもあったが、何とか本命を仕留められたので、その模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター濱堀秀規)
福村の磯でフカセチヌj
しいたけ農家の岡本キノコ園さんから 「濱堀さん、大会するから友人誘って来て」との電話。「じゃあ」ということで4月11日(日)、阿南市の福村磯に友人6人でチヌ釣行した。
当日の大会全参加者は、女性二人を含む34人。福村渡船のお世話になり、7時出船、13時納竿。ルールは、チヌ2匹の重量で競った。
当日のエサ
ゆっくりした出船で、これなら当日準備でも慌てることは何もないが、「釣行前に出来ることは、すべて事前にやっておけ」との阿波釣法の掟に従い真っ暗な自宅の駐車場で、事前にオキアミと配合エサを混ぜまぜ、こねこねしておいた。
今回の配合エサは、マルキユーのチヌパワームギスペシャル、チヌパワー激重、Bチヌ2が各一袋と、チヌパワー激濁り2袋をオキアミ3各9kgと混ぜ合わせた。水の量は感覚でシャワーをかけたが、これがなんとほぼうまくいった。まきエサも多くの回数を作っていると、水加減がいいかげんでも大体いい具合になるのだなと、自分に感心した。
栄作の胴へ渡礁
くじを引くと13番で、降りた場所は栄作の胴。なんか見たことあるなあと思いだそうとしたが、記憶の彼方である。
まずは足下から攻めてみたが、釣れるのは海藻のわかめと地球ばかりである。何せ浅そうである。実際釣り始めると、何度もイトが切られてウキが流れてしまう。
千円札が落ちていたら皆拾うだろうが、ウキが飛ばされてもすべての人が拾うとはかぎらない。私は、貴重なウキなので、回収できる距離ならばできるだけ拾うことしているう。今回もウキ取りパラソルを使って拾おうことができた。1回毎千円助かった。やれやれである。
遠投で沖の深場狙い
春のチヌは、シモリや足下を狙え。秋のチヌは、沖の潮目を狙えという阿波釣法の教えがあるが、足下は、全く気配が感じられない。そこで遠投をしてみたが、アタリはない。
春のチヌはグレと違い、底近くにいるので、海面に浮いてこない。だから底にエサが効いてくるまで、時間がかかる。まあ諦めずに、遠投ポイント一箇所に決めて、エサを固め打ちして、粘ることにした。
するとそこで、初めてわかめと地球以外の生命体の反応があった。ベラの連チャンである。こんなアタリがないときにはベラといえども、笑顔になる。「お帰り~、ポチャン」
でかいチヌはバラシ
そしてついに、アタリがあった。しかし、1.2号竿の弾力では上がってこない。イトなりが「キーン」として、横に走るだけである。右から左にいなしたが、リールを巻こうとすると、突っ込む。でかいチヌだろう、何が何でもとりたいと竿をためたが、軽くなった。痛恨のバラシ。
上がってきたのは、ハリ先にわかめの切れ端。沖のしもりのわかめの方に逃げていったので、ハリ外れで魚の勝ちである。過去にはわかめのカツラをかぶったチヌを釣ったこともあるが、今回は、わかめカツラのデカチヌの姿を見ることができなかった。
慎重にやり取りして本命ゲット
それでも、チヌの気配があったので、元気になる。続けているとしばらくしてからアタリが「きたーーー」。今度はさっきよりも軽い。「小さいけど、慎重に」と自分に言い聞かせて、慎重にやりとりをして何とか取り込んだ。やれやれである。
栄作の西も、栄作の東も、苦戦しているようである。今日の栄作では、春チヌの気配が、私の髪の毛くらいの薄さのようである。