シマノから今年発売されたニューモデルロッド『BAYGAME KISU』を使用した東京湾の船キス釣りを取材。状況に合わせた番手変更で釣果を伸ばした釣行をお届け。
（アイキャッチ画像提供：TSURINEWS編集部 佐藤理）
TSURINEWS編集部
ニューモデルロッドでシロギス狙い
パールホワイトの透き通る美しさと上品な食味のシロギス。投げ釣りやボート釣りで人気だが、東京湾では、周年狙える江戸前の魚として、多くの船宿から出船。ビギナーからベテランまで楽しめるターゲットになっている。
ニューモデルロッド『BAYGAME KISU』（提供：TSURINEWS編集部 佐藤理）今回は、船キスを得意とするシマノインストラクター・飯田純男さんに同行。2021年のニューモデルロッド『BAYGAME KISU』を使用して実釣を行った。
シマノ「BAYGAME KISU」
『BAYGAME KISU』に採用しているスパイラルXはロッド縦繊維の内層と外層に、カーボンテープをそれぞれ逆方向斜めに密巻きした三層構造。内外の斜めの繊維により、軽さを維持しながら、高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現。
スペック表（提供：TSURINEWS編集部 佐藤理）キャストやファイトといった釣りの動作における瞬時のパワー伝達がよくなり、軽さを維持して”獲るための地力”を高めるシマノ独自の「基本構造」となっている。
長崎屋から船キス釣り
4月20日（月）、横浜本牧にある老舗船宿・長崎屋から出船。飯田さんが右舷側でタックルの準備をしていると、釣り好きな長崎（兄）船長がやってきて、「なに？新しい竿？」と興味津々。さっそく手にとると「Hいいですね！Mもいい感じ」とコメントを残し足早に別船へ。
入れ替わりに、この日キス船を担当する長崎（弟）船長に近況を聞くと、「一昨日の雨風で二枚潮になって釣りづらいかも。それでもまずまず釣れてますよ」とのこと。
定刻の8時に出港。15分ほどでポイントの中ノ瀬に到着、水深16mで開始のアナウンス。「投げられる人はアンダーキャストで。オモリが底に着いたら8秒くらい待って、竿を大きく煽ったら余ったイトを巻き取る。この繰り返しで船下まで探ってください」と釣り方をアドバイス。
当日のタックル（提供：TSURINEWS編集部 佐藤理）「H170」での釣り方
まず飯田さんが選んだのは『H170』。シリーズのなかで硬めの8対2調子。キャストして広範囲を探りながら掛けていく釣りや深場のポイント、さらに、潮が速くて20号以上のオモリを使うときなどにもオススメの番手だ。
BAYGAME KISU H170（提供：TSURINEWS編集部 佐藤理）また、東京湾で主流の胴突き仕掛けは、ミチイトからハリスまでダイレクトなので、違和感なく食わせるためにミチイトを少しだけ弛ませる。高活性で一気にハリを飲み込むような場合は別として、アタリはミチイトを張るように表れることが多い。
ソリッド穂先（提供：TSURINEWS編集部 佐藤理）ソリッド穂先は適度な硬さと感度を備え、食い込みがよく、小さなアタリも弾きにくい。「この小さなサインを見逃さず瞬時に掛けていく速い釣りにはこの調子がいい」と飯田さん。
エサの付け方
エサの付け方は、通し刺しが一般的とされているが、長崎屋ではチョン掛けを推奨。手返しがよく、エサが動いてアピールになるのがその理由。
エサはチョン掛け（提供：TSURINEWS編集部 佐藤理）早々に20cm級シロギス
10mほど投げ、誘ってくると早くもシロギスからのシグナルが届く。抜きあげた1尾目は20cm級。前記の通り「掛けていく釣り」なので、ハリは飲まれることが少ない。エサは交換せずに再投入。
スタートからポツポツと釣れて、アタリが遠くなると小移動を繰り返す。水深は13～18mで、船べりにセットした探見丸を見るとカケアガリになっている場所もあった。
探見丸でカケアガリをチェック（提供：TSURINEWS編集部 佐藤理）
