バルサルアーをご存知ですか?バルサ材(木)のルアーは一定層のアングラーから根強い人気があります。今回はそんなバルサルアーの魅力や強みについて書きたいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター川上克利)
バルサ製ルアーとは?
バルサルアーとはバルサ材(木材)で出来ているルアーの事です。多くのバルサ製ルアーは木製のボディにヒートン(ねじ込み式のアイ)を刺すか、ボディの中に針金を通してアイなどの部分が作られています。
バルサ製のルアーはプラスチックや樹脂製のルアーに比べると種類は少ないのですが、昔から根強い人気を持っています。
バルサ製ルアーの強み
そんなバルサ製ルアーでに根強い人気があるのは、バルサ製ボディが他にはない特有の強みを持っているからです。まず、バルサ製のルアーはプラスチックや樹脂製のルアーに比べて魚の反応が良いとされています。一説によるとルアーから出る波動が樹脂やプラスチック製のルアーに比べて本物の魚(ベイトフィッシュ)に近いとされています。
実際に何かしらの検証などがされているわけではありませんが、樹脂製のルアーに比べて明らかに反応が良いとされるのがルアーマンの間での定説となっています。違う考え方のアングラーの方もいるようですが、この説については筆者自身も釣果で実感しているのでバルサルアーに何らかの力がある事は確実でしょう。
もう一つは「耐久性」です。樹脂製のルアーの多くはボディの中は空洞になっているのですが、バルサルアーは中が空洞になっていません。
その為ミスキャストなどでどこかにぶつけてしまっても「浸水しにくい」という強みがあります。同じ理由から牙の鋭い魚、顎の力が強い魚に対しての耐久性能も高いです。
バルサ製ルアーの弱点
強みのたくさんあるバルサ製ルアーですが、バルサ製ルアー特有の弱みもあります。バルサルアーのモデルにもよりますが、基本的にバルサ製ルアーというのは飛距離があまり出ません。理由として、比較的新しいタイプの樹脂製ルアーに採用されている「重心移動システム」をバルサ製ルアーに搭載するのが難しいという事が挙げられます。
その上、バルサ製ルアーは樹脂製のルアーに比べて種類が少ないので、自分の欲しいスペックのルアーがなかなか見つからない事があります。加えて、ハンドメイドや一点物のバルサルアーは非常に高価になる事もあるのでなかなか手に入れにくいです。