よく口を使いそうなサイズが今期は2t以上も放流された埼玉県本庄市にある間瀬湖。ヘチ寄りを回遊しているのか、舟では相変わらず良型旧ベラが釣れている。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 棚網久)
間瀬湖のヘラ釣り場
水位は満水。今年は台風が少なかった影響か塩害がなく、周囲の紅葉もキレイに色づいている。
今期は7~8寸の新ベラが2t以上すでに放流済み。たまたま取材当日にも放流があり、その光景を目の当たりにしたがすぐには口を使ってくれなかったのは残念。しかしその後の情報では、翌日には新ベラが口を使いだしたとのことなので、関係者もホッとしているところだろう。
今後釣り人は、舟よりも桟橋メインに移行する。しかし、それは舟が釣れないのではなくて、たんに手軽だからだ。舟釣りなら、日曜日でも混雑感なく竿を出せるのが、これからの間瀬湖のメリットだろう。
ただしワカサギ狙いの人も多く出舟するので、トラブルのないように注意したい。ヘラ狙いの人と異なり、知らずにウキの近くを通ったりすることもあるが、怒鳴ったりせずにやさしく声をかけるのがトラブルを防ぐ最善策だ。
ヘラブナのポイント
盛期とポイントはほとんど変わらず、やはり狙いめは東・西ロープのエン堤寄りだろう。最深部付近を狙えるメリットは大きい。東ロープでは午前中の一時にかぎり、正面から太陽が昇ってウキが見づらくなる。
また東西を問わず、広葉樹とウキが重なるとトップの判別が難しい。通常なら湖上に数本ある振れ止めロープ近くに止めるのが定石だが、この時期にかぎっては樹木の色と相談しながら着舟位置を決めたい。なお東・西ロープの内向きは、舟路なので釣りは不可。よって各ロープとも岸向きにエサ打ちするのがルールだ。
釣り方とエサ
現状はまだまだ秋の釣りの延長。日並みで両ダンゴも食うし、竿も短めでいい。魚が上層に見え始めたら浅ダナを試してもいいが、少々気難しいのでエサ合わせに苦労するかもしれない。
安定感を狙うなら、深いタナがオススメだ。開始直後はタナに魚が入らず糸ズレが目立つが、我慢して深ナジミさせていけば、次第にアタリが増えてくるだろう。
エサはグルテンセットか両ダンゴがメイン。前者で様子を見て、活性が高いようなら共エサにシフトしてみよう。
新ベラが口を使ってくるようなら、両グルテンも面白い。8寸前後がメインなので、これらが寄ってしまえばイレパクを楽しめるはずだ。
セット釣りでの注意点はバラケ。開きがよすぎるとすぐに魚が上ずり、締めすぎると反応が悪くなる。ボソっ気は残したまま、タナ付近で開くように調整できれば理想的なバラケになるはずだ。
ハリスも長すぎはよくない傾向で、短めでエサ打ちのテンポで魚に反応させたほうが結果的にアタリ数も多い。
<週刊へらニュース棚網久/TSURINEWS編>
間瀬湖
料金:舟¥2600(入釣料含む)
問い合わせ:田中園 TEL=0495(72)2369