大阪湾近郊では、須磨以西に足場が良く釣りやすい漁港がたくさんある。水質も良く、エントリーしやすい釣り場が多いので初心者にもオススメだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
須磨以西のメバリングポイント
須磨以西のメバリングのシーズンは11~4月。この時期によく釣れる。ポイントは、まず、JR須磨駅を降りてすぐ西へいけば、須磨浦漁港がある。JR垂水駅を降りて少し歩くと垂水漁港がある。どちらも電車釣行が可能な場所で、釣り人に人気のスポットだ。
垂水漁港
特に垂水漁港は釣りが可能なエリアも広く、足場も安全で、しかも常夜灯下の定番スポットもあるのでビギナーに推したい。そして、中級者以上が良いサイズを狙えるのも垂水だろう。ただ、沖向きのテトラは釣り禁止。非常に危ない傾斜になっているので、覗き込むのもやめておこう。
林崎漁港
バイク、車での釣行ならば、さらに西へ走って林崎漁港まで行ってみると良い。漁港内はよく釣れるし、常夜灯も絡む。そしてここは、小さいがアジもよく入る。豆アジを掛けるのはアジングの練習にもなるので、オススメしたい。
以上はすべて足場の良い漁港だ。メバルは波止際で出る。また、ほとんどすべて海の沖を向いて立つと、冬の北風を受けることになる。アゲインストで受けるより、フォローで受ける方がラクなので、釣りはやりやすい。
「22cm」がサイズの壁
大阪湾の西側エリアでは、ちょうど須磨くらいで潮が入れかわってきれいな海となる。水質の良いエリアなので、特に良型は持ち帰られがちだ。そのため、須磨以西で、1年に3cm程度しか大きくならないメバルは、小さめが多い。すでに誰かに一度釣られてリリースされた小型が、ちょくちょく釣れる感じだ。シーズン終盤でスレてくると、乗せきれないアタりも多くなる。
サイズの壁は22cm前後。これを超えるためには、「継ぎ目打ち」が良い。堤防をよく見てみよう。コンクリートの継ぎ目があるはずだ。こういうちょっとしたきっかけがある部分に良型が付いている。
ただし、継ぎ目を確認する際には、ヘッドライトで照らしてはいけない。これもアングラーにより「関係ない」と言う人もいるが、メバルは海面を光で照らすと、どうもあまりよくないような気がする。その光というよりも、急に光を出す何者かの気配を察知して、プレッシャーがかかるのだろう。
常夜灯にこだわらない
須磨浦漁港を除いて、垂水漁港、林崎漁港、その他の漁港でも、須磨以西には常夜灯が点いている漁港が多い。それだけ漁船が多いということだ。メバルは常夜灯の明暗の「暗」に出やすい。足元の「暗」、そして照らす範囲の切れ目の「暗」。これを狙い打つのは良いが、くれぐれも係留ロープなどにハリを引っ掛けて漁業関係者に迷惑をかけないようにしたい。
また釣り方も、常夜灯打ちにこだわらなくていいと思う。確かに常夜灯下は良い釣りポイントで、各釣りインフォメーションでも推されているが、それは光があってやりやすいという釣り人側の安心感の意味も多い。
メバルは暗に付く
メバルは暗に付く魚なので、真っ暗の夜の漁港は、実は「暗」だらけで全面的にポイントだといえる。特に波止際やコーナーは、まったく潮の気配がない池のような感じの海でもよくメバルが出る。特に垂水漁港はせっかくの広大なエリアだ。6~23時まで1日600円の駐車料金必要だ。時間をかけてでも釣り歩いて、よくメバルが反応する自分の場所を見つけよう。