秋を迎えてヒートアップする神戸港東エリアの沖波止、通称「ミニ波止」でデカアジ&タチウオをゲット!青物は完全に出遅れたがルアーでは絶好調のようだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)
神戸港沖のミニ波止
大阪湾を代表する好ポイントの神戸港東エリアは、通称「沖の波止」と「内湾の波止」に分けられ、釣り物や時期により、それぞれの強みが発揮される。9月は沖の波止で回遊魚の釣果が好調とあって、私もその波に乗ろうと、9月26日に「沖の波止」の中でも沖合に位置する「ミニ波止」に釣行した。
残念ながら本命の青物の釣果は得られなかったが、夜明けまでの電気ウキ釣りではタチウオのはしりとデカアジが釣れるなど、収穫もあったので、今回はその時の実釣レポートをお届けしたい。
なお、神戸港東エリア全体の基本情報などは、以前の投稿「大阪湾の沖堤防を徹底解剖:神戸第8防波堤 サビキ釣りで中アジ好釣」をご覧いただきたい。
神戸港東エリアの概況
神戸港東エリアの沖堤防のうち、沖の波止は略図のとおり、今回釣行したミニ波止とポートアイランド沖一文字の2つがある。最近の回遊魚の釣果は目覚ましく、9月に入るとタチアオの回遊も始まり秋の最盛期を迎えている。ルアーマンを中心に大勢の釣り人が沖の波止に集中して、連日訪れている。
沖の波止は過熱気味
土日祝日ともなれば、渡船店の側でも嬉しい悲鳴を通り越して、過熱気味になるほどだ。今回利用した松村渡船でも、Twitterで渡船運営の見直しを告知するなど、対応に追われていた。当日も前日の22時過ぎに指定の駐車場に到着すると、船長があわただしく対応しており、乗船場に移動すると、すでに30人近くの乗船手続き待ちの釣り人の列ができている。
釣り始める前から早くもヒートアップ状態。3人の船長がフル稼働で現場対応に奮闘している中、松村船長からは「ミニ波止なら沖向き、内向きのどちらでも釣れますよ」と近況の情報を得て、沖の波止限定の始発便である22時30分過ぎに出船した。
マナーを守る
秋の最盛期、各地の釣り場は最も多くの釣り人で混雑する。沖堤防の釣行では、防波堤の上で釣り人同士が一定の距離を開けて、トラブル防止をはかるとともに、釣り人が集中する渡船手続きの際や船内でも周りへの気配りが必要だ。多客時には船長やスタッフの対応にも限界があるので、釣り人の自己責任による部分が重要性を増してくる。
今回の釣行でも、「現地に行けば何とかなるだろう」という安易な気持ちで来て、自分の素のままの振舞いで結果的に周りの釣り人が眉をしかめることになっている一部の釣り人の姿を見かけた。
慣れない釣り場への釣行時こそ、ネットやSNSなどで下調べをして得られる情報を元に、スムーズな乗船に協力してほしい。
また、今やどの渡船店でも、船長もスタッフもマスクを着用し、釣り客にもマスク着用を呼び掛けている。屋外だからマスクは不要というのは、周りに人がいない場面での話。今一度、釣り人自身もコロナ対策を心掛けてほしい。
第8南防波堤:通称『ミニ波止』とは
ミニ波止は正式名称を第8南防波堤といい、現在は100mほどの文字通りミニサイズの波止だが、全長1.1kmに延伸される将来計画がある。
ミニ波止は渡れる人数が少なく、一番人気のポートアイランド沖一文字に比べると、目立たない存在だが、渡船で渡れる神戸港の波止の中で最も沖に位置しており、潮通しは抜群。
水深も10m以上あり、釣りやすさの点からも足場が良く、海面との高低差もさほどないことから、回遊魚ファンの穴場となっている。