8月30日、香川県の瀬戸大橋が架かるエリアに、開幕直後のイイダコ釣りに出かけた。調査のつもりだったが、39匹をゲットした釣行をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
船長からの事前情報
釣り船中村屋の船長とは再々電話で話していたが、8月の最初の時は「まだ今シーズンは、行ってないからわからんのよ。」その後「まだ小さすぎて、数も少ないので早いかな?」。またまたその後は「1時間くらい調査したら、2人で30匹釣れた。ええ感じよ。」といった具合。
それが釣行直前の電話では「うーん、それが…、下がってきてるんよ。船も増えてきたし、釣れるって情報はすぐに皆に伝わっていくので、それを聞いた友達が、イイダコ釣りにくるんよ」とのこと。
イイダコ釣りのルール
香川県ホームページによると、県農政水産部水産課が近年のイイダコの漁獲高の統計を示している。その内容は、香川県内主要7漁港漁獲量は、平成20年に191tであったが、平成29年には5tにまで激減している。平成20年と比較して3%しか捕れてない。今の消費税10%よりも少ない割合である。
その対策なのかは不明だが、香川県では禁漁区をもうけている。志々島と沙弥島を直線で結んだ区域から四国の陸側には、たこつぼも多く仕掛けているので、遊漁は禁止ということである。全面禁漁というわけでなく、この区域は、漁業者のたこつぼのみOKということだ。
イイダコは初心者でも釣れる
今回のメンバーは、イイダコ釣り初チャレンジの松藤さんと、ベテランの三宅さん、そして私の3人である。
釣り始めて、私や三宅さんはぽつりぽつりと釣っていたが、全く初めての松藤さんは釣れない。そこで、アドバイスをすると、「やったー、人生初めてのイイダコ!」とニコニコ。
ワンポイントアドバイス
アドバイスの内容は、「最初底まできっちり落とす。そして、シャクったり、たたいたりしながら誘う。このアピールが大事。そのあと、イトを出してアタリを待つ。動かしっぱなしだと、イイダコは抱いてこないので、仕掛けを底で動かさない時間が大切。アタリがあったらガツンとアワせて、巻き上げる。」というもの。
こんな大雑把なアドバイスでも、松藤さんはぽつりぽつりと掛けだし「ケンサキイカ釣りに似てますね。」と言っている。「あーそうですね。イカもタコも、釣り方は似てるかも?」松藤さんとは、前回ケンサキイカ釣りに一緒に行ったので、そのコツも応用しているようだ。
釣果39匹に満足
さて釣果の方であるが、松藤さんも釣果をジップ容器に収めて満足そうである。三宅さんは、頭をひっくり返して墨袋と内臓を取り出し始めた。40匹近くはさばいている。「これで、家に帰ったら、世話がないからね」と余裕の下処理である。
私は、家で数えると、39匹であった。昔は200匹や多いときは300匹釣れたときもあった。100匹くらいしか釣れないときは、今日は少なすぎーじゃ。と愚痴ったこともあったが、近年はこのくらいで十分である。
帰りの船中で「今日はこのくらいで、こらえてやるわ」と叫ぶと、松藤さんは大笑い。釣りは釣果にこだわる小さい視点だけでなく、大きな視点で楽しんでなんぼである。