ライトゲームの対象魚は、ワームでなくても「イカのゲソ」で釣れるのか?イカのゲソをジグヘッドに付けた「ゲソング」?を、初夏の海で検証してみた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
イカゲソで「ゲソング」
私は今回、冷凍させていたイカの切り身を使用した。ゲソなんて安いものだ。スーパーに行けば、期限切れ前のものが値引きされて100円以下で売られていることもある。食用でなくても手に入れて、冷凍しておけば、いつでも釣りに行く前に解凍してエサにできる。「エサ」というか、ワームの替わりだ。
釣りの名称として強引に名付けるなら「ゲソング」。形的にも画像のような感じで、三種類ほど用意してみた。これを使ってみて、さあ、釣れるか?釣れないワケはない、と思っていた。というのも、穴釣りにだってサバの切り身など、釣りではやはり生エサが有効だからだ。
日中のボトムでガシラ
イカの足は、流行の「匂いつきワーム」のようなものだと思う。実際、ワームにもイカフレーバーをしみこませたものがあるのだから。ジグヘッドに装着して、最初に狙ったのはテトラの隙間。軽いジグヘッドでゆっくりと沈めて、ちょん、ちょんと動かして魚の反応を待ってみると…。
やはり、簡単にガシラ(カサゴ)が釣れてくれた。むしろ、ワームを穴に落とし込むより好反応という感じ。初夏シーズンなので、さすがにサイズは小さい。
けれど、一応、「ライトゲームにゲソ有効説」をちょっと立証できた。よしとする。
さて、日が暮れて、ここからが本番だ。ライトゲームの二大ターゲット「アジ」「メバル」をジグヘッド+ゲソで釣ってみる。
ゲソングでメバルに挑む
まずは、居場所が特定しやすいメバルからだ。波止のキワに、タイトに、シルエットが小さめのゲソを通す。しかし、高水温のせいか、潮のせいか、なかなか反応しない。そしてこの「ゲソング」、ワームと違ってどういう通し方をすればいいのか、今イチわからない…。
ずっとゲソングをやっていると、自分が愚かに思えてくる。とはいえ、メバルはヒイカなんかも捕食するわけだ。とりあえずド表層から表中層をフワフワさせていたらいいだろう、と前向きに考えながら攻め続けた。すると、何とか1匹釣ることができた。それからは連続キャッチ。
もしかすると、時間の問題だったのかもしれない。ジグヘッドを0.4gから0.2gに落として、より表層にリグを定位させようとしたのが、良かったのかもしれない。反応がないときは、ジグヘッドをより軽くすべし、という心得は、普通のライトゲームにも「ゲソング」にも共通するようである。