5月8日、福井県・越前町大樟(おこのぎ)港から乗っ込みマダイを狙って完全フカセ釣りに行った。2人で合計14匹の釣果となった釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・鈴木利夫)
越前沖の完全フカセマダイ
船長にあいさつすると、「僚船は朝から出船しているのでマダイの魚礁は…」と苦笑い。そこで午前6時に慌てて船に乗り込んだが、これがまずかった。船着き場に大事なカバンを置き忘れてしまい、船長に伝えてUターンした。
大幅に出遅れて出船。船長は近場のマダイ魚礁を探索する。やがて高感度のポイントにアンカーが投入された。沖は波風ともに弱く釣り日和だが、午後からは風が強く吹く予報だった。
船長から「水深62m、潮の流れは緩いから発泡ウキを付けてください」とアドバイスがあった。私は右舷のトモ、奥平さんは潮の流れを見て右舷ミヨシに座る。仕掛けの回収は140m。まきエサのオキアミをまくと静かに沈んでいく。上潮は少し流れているようだ。
早々に乗っ込みマダイ連発
オキアミの2匹掛けで投入を開始すると、スプールがゆっくり回転し始めた。そしてカウンターの数値45m付近で突然ラインが飛び出し、アラーム音が鳴り響いた。「きた!」と奥平さんに伝えると、「えらい早いな」と驚いている。
ここで引きアワセを入れると生命反応がバッチリ伝わってきた。完全にハリ掛かりしたので、ここからは電動で巻き上げる。サオのたたき方から見てマダイに間違いない。食べごろサイズの引きだ。
やがて船下から赤い魚が浮上。船長の差し出すネットに入ったのは、予想通り45cm前後のべっぴんマダイ。うれしい!
さらに数値60m付近でラインが飛び出した。これは50cmを超えるガングロマダイ(オス)だった(苦笑)。
当日のビックワン68cmを手中
下の潮が緩いので、さしエサの先行を意識し、ラインの出を止めて待つ。再び流し始めると、勢い良くラインが飛び出した。この瞬間が最高!
最高に興奮してしまう。サオがたたかれるのを確認してアワセを入れると、豪快にサオが弧を描いた。これを見た船長が操舵(そうだ)室から飛び出してくる。船下に隠れて最後の抵抗を見せるが、強引に引きずり出してネットに収めた。検寸すると68cmのオスのマダイ、これが当日のビッグワンとなった。
肌がきれいな熟女マダイが近くに潜んでいるからと船長のゲキが飛ぶ。この時間帯からプチ時合いに入り、奥平さんの声も聞こえた。