竿を選ぶ時に、単位に困ったことはありませんか?日本では日常的に「m」や「cm」を使用しますが、釣りの世界では「ft(フィート)」や「inch(インチ)」、はたまた「尺」なども使用します。今回は、覚えておくと便利なロッドの長さの単位を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉本隼一)
釣り竿の長さの単位
ロッド(釣り竿)を選ぶときはもちろん、日頃の釣行でロッドの長さを使い分ける時にも欠かせない知識が「竿の長さの単位」です。
ロッドの長さの表記方法はジャンルによってバラバラで、cm(センチ)表記とm(メートル)表記はもちろん、ルアーロッド全般に見られるft(フィート)、inch(インチ)表記、そして渓流竿やヘラ竿などの和竿に多用される尺や寸といった単位などがあります。
日常的に使わない単位も
いろいろな単位があると、釣り初心者にとっては分かりにくいこともありますね。例えば「8ft6inchのロッドがオススメ」と言われても、実際にどれくらいの長さなのかが、すぐにイメージすることは簡単ではないはずです。
筆者も釣りを始めたばかりの頃は長さの単位が混在していて、よく分かっていませんでしたが、釣りの経験を積むにつれて知らない間に覚えていました。
しかし、初心者でも単位やcm換算した長さをだいたいで良いので覚えておくと、ロッドの購入時に参考になるのはもちろん、異なるカテゴリのロッドでも長さのイメージに統一性が生まれることで釣り竿の長さについて様々な発見があるかもしれません。
ちょっとした知識が釣りのテクニックを大きく上達させることもあります。日本ではftやinchといった単位は日常的に使用されることは多くないですが、ルアーやフライフィッシングをするのであれば、ロッドの長さの単位は覚えておきたいところです。
最終的に○ftはだいたい××cm・・・とイメージできるようになれば完璧です。
覚えたい竿の長さの4つの単位
まずは、各々の単位をcmに換算してみましょう。
1ft=30.48cm(約30cm)
1inch=2.54cm(約2.5cm)
1尺=30.303cm(約30cm)
一寸=3.03cm(約3cm)
となります。ここからは、各単位の説明をしていきましょう。
1、ft(フィート)
ルアーロッドやフライロッド全般に使用される単位で、1ftは30.48cm(約30cm)です。ルアーフィッシングをする人であれば一度は見聞きしたことがあると思います。さらに細かい単位である「inch」と組み合わせて表記されることも多いです。例:9ft6inchなど。
これからルアーフィッシングを始めたいと考えている方はcm換算を覚えておくとロッド購入時などに大変便利です。
2、inch(インチ)
こちらもルアーロッドやフライロッドの長さに使用される単位で、主にftと組み合わせて使用されます。1inchは約2.5cmで、12inchで1ft分の長さになります。
フィートと組み合わせて使用することで、細かい長さ表記が可能です。ロッドの長さだけではなく、ワームなどソフトルアーの長さ表記全般にも使用されています。こちらもftと同様にcm換算した長さを覚えておくと便利です。
3、尺(しゃく)
尺は渓流竿やヘラ竿などといった「和竿」に用いられる単位です。1尺をcmに換算すると30.303cm(約30.3cm)になります。例として、10尺の竿であればおおよそ3mということになります。和竿の長さ表記に使用される他に、尺アジや尺メバルなどの30cmが大きさの目標となる魚に対しても使用されています。
4、寸(すん)
1寸はcmで表すと3.03cm(約3cm)で、尺と同様に和竿の長さを表す単位として使用されます。ルアーロッドのftとinchの関係のように、尺と組み合わせることで細かい長さ表記が可能です。例:8尺5寸など。おおよそ10寸の長さで約1尺に換算できます。
以上のように、概算でも構わないので、現在、もっとも身近な分かりやすい単位であるcmに換算することを身につけておけば、竿の長さがイメージしやすいでしょう。
<杉本隼一/TSURINEWS・WEBライター>