見老津沖『春の風物詩』ジャンボイサギ釣り 正確なタナがキモ【黒龍丸】

見老津沖『春の風物詩』ジャンボイサギ釣り 正確なタナがキモ【黒龍丸】

イサギ釣りは関西では梅雨の頃が本番と言うイメージが強いが、和歌山・見老津沖では一足早く3月にイサギ釣りが最盛期を迎える。3月13日は潮の動きが鈍く苦戦。それでも船中では39cmを筆頭に良型イサギやグレ、ウメイロも登場した。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

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船釣り エサ釣り

見老津沖イサキ釣りの特徴

見老津沖『春の風物詩』ジャンボイサギ釣り 正確なタナがキモ【黒龍丸】船釣りでは人気のイサギ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

イサギの旬は?と聞かれると、関西の多くの釣り人は麦の収穫が盛んに行われる初夏に釣れるいわゆる「麦わらイサギ」をイメージする人が多く、実際、イサギ釣りの盛んな和歌山方面でも、そのころにメインとして狙う船宿も多い。

また、一般的なイサギ釣りと言えば、船をポイントの上にアンカリングして、鉄仮面と呼ばれる鉄製のカゴオモリを使い、アミエビのまきエサで数を釣るイメージ。

ところが、見老津漁港の黒龍丸では例年、2月末からイサギ釣りが本格化する。そして、見老津沖のイサギ釣りは潮に合わせて船を立てながら、ポイントの上を流す釣りだ。エサもさしエサ、まきエサともにオキアミを使用する。

黒龍丸で40cm超ジャンボイサギ狙い

大きな特徴の一つが、イサギのサイズだ。30~35cmなら小型の部類で、35cm以上の良型が揃う。中でも目標は40cm超のいわゆるジャンボイサギだ。

また、ゲストも多彩で、グレ(メジナ)を始め、高級魚のウメイロやマダイなどがけっこう交じってくるから面白い。そんな大型イサギや豪華なゲスト求めて3月13日に黒龍丸へ出かけた。

見老津沖『春の風物詩』ジャンボイサギ釣り 正確なタナがキモ【黒龍丸】高級魚ウメイロ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

見老津沖イサギ狙いのタックル

見老津沖のイサギ釣りに使用するタックルは、竿がかなり軟らかい胴調子が必須。3m超の長竿を使用する人もいるが、扱いやすい2m前後がオススメ。オモリ負荷は30号程度でOKだ。

見老津沖『春の風物詩』ジャンボイサギ釣り 正確なタナがキモ【黒龍丸】胴調子の軟竿が最適(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

これにドラグ機能の優れた電動リールが欲しいところ。と言うのはイサギも40cmを超すと突然、強烈な引きが襲ってきて、ドラグの滑りが悪いと、ハリスが切れたり、口の柔らかいイサギのが口切れを起こす事があるからだ。また、後述するが、カウンターの正確さが必須条件だ。道糸はPEライン3号にリーダー5号前後を2mほど付けておく。

見老津沖『春の風物詩』ジャンボイサギ釣り 正確なタナがキモ【黒龍丸】ジャンボイサギ狙いの仕掛け例(作図:TSURINEWS関西編集部・松村)

イサギ釣りの道具&仕掛け

この先に付けるのはテンビン、カゴだが、黒龍丸ではテンビン、カゴ、オモリ、クッションゴムのセットが常に船に常備されていて、船内での統一を図るためにも、船に常備されているレンタルセットを使った方が良い。

基本的に出船前の釣り座には、まきエサのオキアミと、テンビンのセットがすでに置かれている。

見老津沖『春の風物詩』ジャンボイサギ釣り 正確なタナがキモ【黒龍丸】乗船時にはセットが置かれている(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

先の仕掛けは幹糸、ハリス3号の2本バリ仕掛けで全長は6mが標準。ハリはグレ9~10号などを使用する。こちらも船長仕掛けが船にあるので、船上で分けて貰う事もできるので、最初は船長仕掛けの使用を勧める。

イサギ釣りのエサについて

さしエサ

そして、さしエサもこだわりがある。まきエサは船代に含まれるので、その中からさしエサをピックアップしても良いが、基本的に生オキアミのLL(2L)、3Lといった大粒の1匹刺しで使用する。なので、途中のエサ店などで、事前に2L、3Lタイプのさしエサ用オキアミパックを購入して持参する。半日で2パックあれば十分だ。

尻尾切り

船の乗って釣り座をセットしたら、釣り人がやる作業がある。オキアミの尻尾切りだ。尾羽のすぐ手前の関節の中ほどをハサミでキレイにカットしていく。乗船前に、持参したパックのオキアミを全てカットする事から見老津沖の釣りは始まるのだ。

見老津沖『春の風物詩』ジャンボイサギ釣り 正確なタナがキモ【黒龍丸】尾羽手前の関節をカット(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

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