渓流解禁直後効く『毛バリ』とは フライタイイングについても解説

渓流解禁直後効く『毛バリ』とは フライタイイングについても解説

いよいよシーズン開幕の渓流釣り。楽しみ方はいろいろあるが、フライフィッシングなら釣りに行かない日でも楽しめることがある。そう、『フライタイイング』だ。今回は、3月に有効なフライとその作り方を解説。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)

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ルアー&フライ トラウト

フライタイイング

それでは具体的にフライタイイングに必要な材料と手順について紹介していこう。

材料

作りやすいハリの大きさはドライ、ニンフともに#12。初期のトラウトたちは養殖放流魚がメインなので、これくらいの大きさが掛かりやすくもある。しかし上流になるにつれ野生のものになるから、この場合は14番がお勧め。

スレッドは使うマテリアルによって使い分ける方がいいのだが、オールマイティに使えるのがキャメルか濃いグレイカラー。番手は、ドライフライは8番のワックス塗布タイプ、ニンフなら6番がいいだろう。

マテリアルはドライフライの場合ボディにマラードを使うと強力な浮力が得られ、ハックルはコックのサドルハックルが長いのでお勧めだが、カラーは使用する場所によって使い分けが必要だ。ちなみに里川の場合はホワイトやミディアムジンジャーなどが、夏のフライなどに転用が効くが、ハックルとして巻く場合は羽毛の片側を少し残してハサミで切り取ると綺麗に巻ける。

渓流解禁直後効く『毛バリ』とは フライタイイングについても解説ハリは#12か#14(提供:WEBライター・森宮清釣)

手順

ではいよいよフライを巻いていく。

渓流解禁直後効く『毛バリ』とは フライタイイングについても解説下巻きしてクイルを付ける(提供:WEBライター・森宮清釣)

まずはスレッドで下巻き。始めに#6で大まかなスタイルを作って、#8のワックス塗布スレッドで巻き始めから終わりまで丁寧に巻き、終わり部分を重ね巻きして太くし、クイルを3本先巻き(分かり易い様に長くしてある)する。これが尾になるが、使う時これにワックスを軽く塗布すると沈下を防止できる。

渓流解禁直後効く『毛バリ』とは フライタイイングについても解説ボディを作る(提供:WEBライター・森宮清釣)

続いてボディを作る。今回はピーコックハールを利用した。軽く止めたらスレッドを3回ほど巻き付けて、巻いていくと丈夫で綺麗になる。最後はハーフピッチで止めるが、スレッドは切らないように。

渓流解禁直後効く『毛バリ』とは フライタイイングについても解説いよいよ完成(提供:WEBライター・森宮清釣)

普通のドライフライはクイルを利用してハックルとするが、今回はダビングオンストランドを利用した。巻き終わりはハーフピッチを5回ほど行ってヘッドセメントなどで固める。

このフライの特徴

今回のフライは尾部とハックル部分にフロータント剤、ワックスやオイルを塗布して使うが、ドライとして使った後フローティングニンフとしても使える。

最後に、フライフィッシングではリーダーも重要だ。ドライフライの場合は#4で12ft、ニンフ使用の時は#6+インジケーター、微小シンカーも必要。リーダーは9ftでいいだろう。

<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>